入院当日は朝から 

 家族や友達からメッセージが届いた

 


 わたしよりも皆のほうが

 ドキドキわくわくしているように思えた




 いよいよだなと思いながらも

 心は静かで穏やかだった




 マレともしばらくお別れ

 なんだかそのほうが寂しかった




 いつものように朝食の準備をした

 学校の支度は主人が練習も兼ねてやってくれた




 一生の別れな訳じゃないけれど

 「母子ともに無事です」

 と言えるのかという不安は心のどこかにあった




 だけれど前に進むしか道はない

 強い心で臨もうと思った




 「ママだいすき」


 「ママもマレくん大好き」




 マレと何度も抱きしめあって

 学校へ向かうマレの姿が見えなくなるまで

 手を振って見送った




 目頭が熱くなっていた

 涙がこぼれそうになって

 とっさに空を仰いだ




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