予定日より2週間はやく

 計画分娩の日程が組まれた




 わたし自身は40歳を迎えてからの出産となる




 不安はほとんどないのだけれど

 心の片隅に自分の身体が耐えられるのか

 母子ともに無事で出産を終えることができるのか

 そんなことが過ぎったのは正直な気持ちで




 マレの時には感じなかった

 この年齢だからこそ

 そしてマレという存在があるからこその

 心配事のように思えた




 運命も宿命もあるのは分かっている




 すべてを受け入れるしかないことも分かっている




 だから強い気持ちで挑まないといけないし

 大丈夫と信じて楽しみにするほうが

 わたしらしい




 マレの嬉しそうな表情が目に浮かぶ




 主人の喜ぶ顔が見たい




 今はその気持ちがわたしを支える全てで

 穏やかな強い気持ちを与えてくれている




 いよいよ、わたしが頑張る時がきた




http://lit.link/maremare