そわそわはマレだけでなく

 学級の仲間たちも同じようだった




 学校に着くと学級にある庭の遊具で

 子どもたちがテンション高く遊んでいる




 怪我でもしないだろうか

 マレも走ってその中に混ざり

 さらに興奮している




 しばらくして呼びに行き

 静かな下駄箱に連れていった




 雲ひとつない晴天

 もうすでに気温は高く汗をかいている




 リュックからタオルを取り出し

 頭を拭いた




 いつもなら下駄箱で別れるけれど

 マレをよく見てくれている支援員さんに

 朝から不安定な状況を伝えに

 教室までいっしょに行った




 朝からいつもスムーズにいくことがいかない

 急に走り出したり

 バスの降車ボタンを途中で押したり

 めそめそしたかと思えば飛び跳ねたり




 支援員さんは予想していたかのように

 うんうんとうなずいてマレに声をかけてくれる




 これで安心だ

 あとはマレを信じて見守るだけ




 先生方によろしくお願いしますと伝え

 保護者が入れる時間まで

 主人と近くのマックで休憩することにした



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