新学期がはじまった




 前日に学校へ行く準備をいっしょにして

 朝もいつもよりはやく目覚めた




 トイレ、着替え、朝食をスムーズにこなし

 少し緊張した顔つきで家を出た




 バス停で久しぶりに友達に会うと

 嬉しそうだった




 教室も担任の先生もクラスの友達も

 変わることを事前に何度も伝えていた




 すんなり教室へ入れるだろうか




 少し心配な気持ちと

 どうなるのかという楽しみな気持ちと

 いろんな感情が入り混じっていた




 今までは玄関で一度別れ

 その後は支援級のお庭を通って

 外から窓越しに教室をのぞき

 マレとバイバイをするのがルーティンだった




 けれど今日は玄関で別れ

 そのまま少し離れたところから

 教室を眺めた




 マレが自分の席に座ってわたしに気づいた

 大きく手を振っていつもの笑顔を確認して

 学校を出た




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