ハローワークなんていつぶりだろう




 しごと情報広場として

 地域が連携して運営していて

 マザーズコーナーも設けられており

 子どもを見てもらっている間に

 仕事探しができるようになっていた



 とりあえず登録を済ませると

 個別対応スペースへ案内され

 こちらの要望を詳しく聞いてくれた



 子どもに障害があり二人目も生まれること

 しばらくは短時間しか働けないこと

 出社ではなく在宅がよいと話した



 おまけにできれば文章に関わる仕事がよいと

 今までの経緯や今少しだけやっている

 ライターの活動も話した



 気がついたらこうして書くことが好きで

 当たり前のように生活に染み込んでいる



 暇さえあればスマホやパソコンに

 好き勝手に言葉を並べて楽しんでいる



 どうせ長い時間は働けないのだから

 勉強の意味も込めて好きなことを

 仕事としてやれたらいいなと思った



 まぁそんなに上手くいくとは思っていない

 だけど最初くらいは自分の気持ちを

 言葉にしてみようと思った



 対応してくれた中年のおじさんは

 「たくさんはないけれど、なくもないと思います」

 そう言って、とりあえずどんな仕事があるのかを

 一所懸命探してくれた



 そして帰り際に

 「時間がある時わたしも探してみますね」

 と言って

 「がんばってください」

 と見送ってくれた



 あぁ、この出会いだけで

 満足してしまったわたしがいる




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