このブログは当時の日記をたどりながら

ダウン症をもった希(マレ)を妊娠、出産、現在までを

詩と物語で綴っています



【77話】アイ


息子だからだろうか



不思議とマレが生まれてから
自分の身なりを前より気にするようになった



ちゃんと化粧をして

服をちゃんと選んで

毎日病院に通っている



『恋人に会いに行くみたいに。』



マレのためにできることを探す日々



歌を歌おうと思った



小さな耳元に

小さな声で

秦基博の「アイ」を届けた



ただ愛しくて

だけど怖くて

今にもあなたが

消えてしまいそうで

僕を見つめて

そっと笑って

瞳閉じてもまだ

伝わる温もりが

確かにあるのに



聞こえているだろうか



隣に母がいることを



分かっているのか



握り返す手は力強かった



一日一日がとても長い



つづく



パパとマレ




おしゃぶり

おもしろ

かわいい


みつけた


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