【詩】あめふりなぼくと



あめふりなぼく

もう一度
手を繋いでくれますか?
もし、願いが叶うなら
もう一度
あなたに抱かれて眠りたい

波打ち際の冷たい風の強さにも
帰り道に咲く優しい花にも
嬉しそうに笑うぼくを感じてほしい

それでも会いたいと願うなら
今宵、一番輝く星を見つけて
夜空にキスしてよ
あめふりなぼくに想いを寄せて

泣いてもいいよ
泣いてもいいよ
流した涙の数以上の幸せを
ぼくがあなたに降らせます

どしゃ降りの雨に打たれて
涙を流したっていいじゃない
凍える手をぎゅっと握って
泣き叫んだっていいじゃない

その悲しみも、抱えきれぬ悔しさも
ぼくがぜんぶ洗い流してあげるから
だってぼくはあめふりなぼくだから

雲の切れ間に続く道を
光こぼれる幸せの彼方へ
あめふりなぼくが
愛にあふれた穏やかなあなたを
まだ見ぬ世界へ
さそってあげるよ

いつだって
あなたの優しい笑顔を
抱きしめているよ

ぼくは今、ここにいるよ








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