大人扱いをしてくれた。
母が言うには、子供としては、可愛がらなかった、
と言う表現をするが、それも当たっている。
中学生の頃までは、父は、良く、人生を語ってくれた。
高校になると、家から遠ざかり、卒業の頃には、
母と二人、捨てられてしまった。
そんな父の言葉で、未だに、記憶にある言葉がある。
人間、自分らしく、
生きねばならない。
と言う言葉である。
当時は、理解出来なかった。
しかし、40歳を過ぎる頃からは、自分の、
大切な言葉になった。
自分らしく生きるには、自分を知る必要がある。
もし、小さい自分であったら、自分の、身の丈自体を、
大きくしてゆかねばならない。
これは、人生の極意であった。
もう、30年以上、父には逢っていないが、存命なら、
今年で、83歳のはずである。
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