転機はいつ?
東京にいると予期せぬ魔物に出くわすような事態に陥る事がある。本気でだ。
どん底まで突き落とされ這い上がる気力さえ残っていないような時に私は夢を見る。
彼に電話をする。
最悪な状況を伝えると、まず笑い飛ばしてから私の症状の重さを窺う。いつもより酷いと判断した場合は現実的な話を突き付ける。彼の前では自力で上がるところを見せなければいけない。私は頑張ってみせる。しかし話してるうちに泣けてくる。泣きながら私は聞いてみる。「私が近くにいると迷惑?」冗談めかした口調で「いるくらい好きにすれば別にかまへんでー」とかわされる。私は食い下がり「距離があったから軽減できた(甘え)事が近くにいるとより迷惑をかける事になるかもしれへんねんで。それでもいいん?」おそらく困り果てた彼は慰め含め、
「帰ってくればいいんじゃない!」
東京で何もかも失いそうな時、想いは彼との未来に委ねられる。
しかし一方で距離が保っている夢でしかないのかもと、それすら不安が私を覆い、この寒さが突き刺さってしょうがない。