Aja
同バンドのアルバム中で最高の売り上げを記録した。アメリカ合衆国のチャートで3位、イギリスのチャートで5位を記録し、同バンド初めてのプラチナアルバムとなった。1978年7月に、このアルバムはグラミー賞の最優秀録音賞、ノン・クラシカル部門(Best Engineered Album, Non-Classical)を受賞した。
このアルバムはソウルと、洗練されたジャズなどの混合による傑作であると評価されている。8分間に及ぶ表題曲「Aja」は、複雑なジャズ的転調と、サクソフォーン奏者ウェイン・ショーターによるソロ、そしてドラマーのスティーヴ・ガッドによるテクニカルな演奏などが含まれている。また、数十人に及ぶ腕利きミュージシャンが参加している。
「Peg」間奏で聞かれる個性的なギター・ソロはジェイ・グレイドン。彼の演奏が採用されるまで実に7人の有名ギタリストがスタジオに呼ばれているが、ベッカーとフェイゲンはまったく納得しなかった。この話はスタジオ・ギタリストが本アルバムを語る上で現在も有名なエピソードとなっている。
