伏線回収は丁寧に、「棗黍之丞」という名 | ノイズのなぐさめ

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歪んだ美意識。
ちっぽけ 些々たる しがない
たわい無い 些末 末梢的
スマート、スィート、デンジャラス
大切なのは長く働くこと。

 

 

 

 “梨棗 黍に粟つぎ延う葛の 後も逢わんと 葵花咲く”  リメイク上映された『棗黍之丞 妖術七変化 隠れ里の決闘』のラストシーンで詠まれた万葉集の歌だ。意味は、「君と早々に離れて会えずにいるけれど、葛のつたが分かれてまた絡み合うように、季節が巡った後に君と会いたい」と解釈できる。本作が時代のうねりを経て、離れた思いがまたひとつにつながる物語であることが、「棗黍之丞」という名前によってすでに示されていたとは、実に心憎い仕掛けだ。