ビル・フリゼール | ノイズのなぐさめ

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Intercontinentals [Import, from US]

ビル・フリゼール CD
 
 
 
 アルバム名の『The Intercontinentals』はギタリスト、ビル・フリーゼルの最新バンドの名前。さまざまな言語のメンバーが各自の音楽で会話するアットホームなバンドだ。メンバーの多様な音楽性が融合し、完全にひとつのカラーを醸し出す。ライ・クーダの手法を思い出す人もいるだろうが、シアトル在住のフリーゼルにとっては心機一転の新しい方向性。うれしいことに、ここ数年彼が追い続けてきたアメリカ風物詩的サウンドはひと休みといった趣きだ。

   フリーゼルは今作でも民族音楽の可能性を追求しているが、今作のそれはもっとスケールの大きなものだ。バンドメンバーを見てみると、ブラジル人ギタリストのヴィニシウス・カントゥアリア、彼といっしょにパーカッションを担当するマリ人のシディキ・カマラ、シアトル在住ながらギリシャとマケドニアの血を引くクリストス・ゴベタスはウードとブズキ担当、そしてスライドギターとペダル・スチール・ギターの達人グレッグ・リーズとバイオリン奏者ジェニー・シェインマンのアメリカ人2人という構成。

   今作は、フリーゼルとマリ人ギタリスト・ブバカル・トラオレとジェリマディー・トゥンカラとのライヴでの共演がきっかけとなって実現した。世界のさまざまな言語出身のミュージシャンがフリーゼルのスタイルを取り入れて演奏している。全曲ともフリーゼルならではの色が出ているが、微妙に各ミュージシャンの個性の間で調和されている。曲によっては個人のカラーが前面に出ているものもある。マリ風スロー・ブルース「Boubacar」、ブラジリアン・ポップ「Procissao」「Perritos」(カントゥアリアのボーカル入り)、そしてゴベタスをフィチャーした「The Young Monk」「Yala」。フリーゼルはループを使って各曲をつないでおり、アルバム全体がひとつにつながることによって、魅力的な流れを作っている。(Martin Longley, Amazon.co.uk)

内容(「CDジャーナル」データベースより)

変幻自在のサウンドを奏でるビル・フリゼールの新作を日本先行発売。ブラジルからヴィニシウス・カントゥアリア、マリからシディキ・カマラを迎えた今までにない編成で、大陸間を横断する。