ユダヤ系の音楽家バレンボイムとパレスチナ系の学者であり音楽家でもあるエドワード・サイードによって音楽を通して平和を実現するために創設されたイスラエル、パレスチナ、ヨルダン、レバノン、エジプト等の若手音楽家からなるオーケストラによる、パレスチナ自治区ラマラでのコンサート・ライヴと、同オーケストラの始まりと活動を関係者の証言やコンサート映像で綴る「知らなければ何も始まらない」と題したドキュメンタリーからなる作品です。本活動がイスラエル政府に評価されたバレンボイムがウォルフ賞授賞式の席でイスラエル政府に問題を提起し、それに対してイスラエルのスポーツ文化相が反論する緊迫した場面も収録されています。●1999年の欧州文化首都に指定されたドイツのヴァイマールで、バレンボイムが「音楽の分野で貢献して欲しい」と頼まれた事がきっかけでエドワード・サイードとの共同作業であるこのプロジェクトは始まりました。バレンボイムは、イスラエル人とパレスチナ人を含むアラブ人のオーケストラを創設する事を考えます。イスラエルは、シリアやヨルダンとの国交もなく、エジプトとも「冷たい平和」状態だからです。バレンボイムは、音楽的に豊かな才能をもつアラブ人は多いと考え中東でも一流のオーケストラを結成できると確信していました。その考えは驚くほど短期間で実現され、2004年8月6日にはジュネーヴのビクトリアホールでコンサートを、2005年にはこのDVDに収録されたラマラでのコンサートを行うまでになりました。<Disc1>ドキュメンタリー「知らなければ何も始まらない」<Disc2>バレンボイム他によるプロローグ、スピーチ モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調K追加9 ベートヴェン:交響曲第5番「運命」八短調作品67 <アンコール>エルガー:創作主題による変奏曲「エニグマ(謎)」作品36よりニムロド コンサート:2005年8月21日 ラマラ カルチュラル・パレスでのライヴ収録