処方目的・適応
アルツハイマー型認知症における症状の進行抑制
〈注意〉(1)アルツハイマー型認知症と診断された人にのみ使用します。(2)本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていません。(3)アルツハイマー型認知症以外の痴呆性疾患に対して本剤の有効性は未確認です。
解説
アセチルコリンを分解する酵素であるアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害することにより脳内アセチルコリン量を増加させ,脳内コリン作動性神経系の働きをさかんにします。
日本のメーカーの開発品ですが,アメリカで先に許可されました。効果があるのはアルツハイマー型の認知症で,日本人に多い脳血管障害による認知症には処方されません。
使用上の注意 - アリセプト
一般的注意
■一般的注意■
(1)服用してはいけない場合……本剤の成分またはピペリジン誘導体に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……洞不全症候群,心房内・房室接合部伝導障害などの心疾患/消化性潰瘍の前歴,非ステロイド系解熱鎮痛薬の服用中/気管支ぜんそく,閉塞性肺疾患の前歴/錐体外路障害(パーキンソン病,パーキンソン症候群など)
(3)服用法……アリセプトDは,舌の上にのせて唾液に浸すと崩壊するため,水なしでも服用することが可能です。ただし,寝たままの状態では水なしで服用してはいけません。
(4) 過量服用……本剤は医療従事者や家族などの管理のもとで服用する必要があります。過量に服用すると高度な吐きけ,嘔吐,よだれ,発汗,徐脈,低血圧,呼吸抑制,虚脱,けいれんなどのコリン系副作用をおこすことがあります。筋脱力の可能性もあり,呼吸筋の弛緩により死亡することもあるので,指示量以上は絶対に服用しないでください。