建築的作品「光の塔」を自宅の庭に | ノイズのなぐさめ

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オノ・ヨーコ「光の塔」

2007年秋、アイスランド レイキャヴィークに建設された「イマジン・ピース・タワー」の除幕式に参加してきました。その報告です。気軽に行ける場所ではないので、この文章で少しでも除幕式の雰囲気を感じていただけたら、と思います。

40年前の願いが、、、

'60年代初頭から前衛芸術家として活動を行って来たオノ・ヨーコは、1966年ロンドンのインディカ・ギャラリーで個展を開き,そこでジョン・レノンと出会ました。彼は'65年にヨーコが制作した「ONO'S SALES LIST」の中に記載されていた項目Eの建築的作品「光の塔」を自宅の庭に制作して欲しいと頼みます。

光の塔は、光そのもので作られた幻の建物である。
一日のある時刻に,ある夜の光に照らされながら
プリズムを組み立てると、その光がプリズムを通り,
光の塔は映像のごとく野原の真ん中に現れるが,
このイメージの中に入ろうと望めば入れるのである。
太陽が毎日輝かないように,光の塔も毎日現れるとは限らない
y.o.1965

当時はどう制作したら良いかわからなかったヨーコは、いつかね、という約束を残しながら、いつの間にか40年の歳月が経とうとしていました。

そして、2007年10月9日ジョン・レノンの67歳の誕生日。彼が実現させたかった概念上の作品「光の塔」は、世界の平和を願う「イマジン・ピース・タワー」として、アイスランドの首都レイキャヴィック市の沖合の小島に建設されました。

北極星を頭上に抱く北方の島アイスランド。10年ほど前レイキャビック市の美術館で開催された展覧会の為この地を初めて訪れたヨーコは、美しい自然とそこから生み出される豊富な自然エネルギー、世界で一番ピュアな土壌と水と空気を持つといわれるこの地に惹かれました。またアイスランドは国のエネルギーの80%を水でまかなっている特別な国でもあります。ジョン・レノンと出会ってから二人で始めた平和運動は、ヨーコが一人になった今も,彼女の活動の主軸です。世界各地の戦争の火種の一つは石油を巡る争いです。ヨーコは、石油とは違う水力からエネルギーを得ているアイスランドの地をジョン・レノンが実現を夢見た光の塔にふさわしい場所と考え,この地を建設場所に選びました。構想から40年、平和を望んだ彼に捧げた「イマジン・ピース・タワー」が完成しました。