1970年、東京都青山に生まれる。小学生時代から海外の前衛文学を愛好。また映画雑誌『スターログ』を購読していた。中学生時代には、佐藤重臣が主催していたカルト映画上映会「黙壷子フィルムアーカイブ」に参加、大きな影響を受ける。なお文化学院時代の同級生にZEEBRA、牧瀬里穂、中嶋朋子がいる。
映画に興味を持つ一方でノイズミュージックにも興味を示し、1988年頃より、音楽活動を開始。ソニック・ユース、ベック、ジョン・スペンサーのフロントアクトをこなす。小山田圭吾(青山ブックセンターで中原が小山田にボストン・ストラングラーズというバンドを組もうと誘ったのは有名)との交友から音楽誌やカルチャー雑誌を中心に人気を得る。90年代中盤ごろ、メディアからは『デス渋谷系』と呼ばれる事もあった。
自身が主宰するノイズユニット「暴力温泉芸者」の名前は有名だが、小室哲哉の番組に出演した際、SM嬢のマネキンと相撲文字で「暴力温泉芸者」と書かれた書割を見て恥ずかしくなり、「HAIR STYLISTICS」名義に変更、同名義では2004年に1stアルバム「Customer's Cock Confused Death」を発表している。
トラットリアやダブレストラン、東芝EMIなどから多くの音楽作品(ノイズミュージック)を発表。一時期はリミキサーとしても活躍。コーネリアス、布袋寅泰、スチャダラパー、ECD、宇宙犬などの作品を手がけた。また、何故かトリビュート盤への楽曲提供も多く、トッド・ラングレン、越路吹雪、スパイダース、シオン、マーク・ボランなどの作品に名を連ねる。
また、1995年から町山智浩が創刊した『映画秘宝』シリーズにも、メイン・ライターとして参加。1996年には初の著書、『ソドムの映画市』も刊行。映画評論家として活動を始める。
中原は、過去の悪趣味・ホラー系の映画や、日本に紹介されていない海外のZ級映画を大量に観ており、初期はそれらの映画を主に称揚・紹介していた。だが、近年は、「そういう映画ばかり観ていると決め付けられたくない」と、メインストリームの映画やアート系の映画を主に論評するようになっており、また、同じ意味で『映画秘宝』誌にも執筆しなくなった(ただし、『映画秘宝』系のイベントには、参加し続けている)。
1998年、処女短編集『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』を刊行し、小説家としてもデビュー。2001年、初の長編『あらゆる場所に花束が……』で第14回三島賞を受賞する(青山真治『ユリイカ EUREKA』との同時受賞)。
2006年、中編『点滅……』が第135回芥川賞(2006年上半期)候補作品に選ばれたが、1票も入らずに落選。SPA!誌上で選考委員全員の批判を記し、一部で話題になる。同年、『名もなき孤児たちの墓』で第28回野間文芸新人賞を受賞。群像誌上の選評では、唯一の反対票を投じた江國香織からも「二重の×をつけた」とされ、ほぼすべての選考委員が『名もなき…』についてのみ言及し、支持を表明した。結果として、完全無視された芥川龍賞の選考と、好対照をなした。
近年のコラムやインタビューでは、「活字を書いて生活していくことの苦しさ」についての愚痴を表明することが多い。
『文學界』2008年4月号に掲載された、作家11人による大座談会「ニッポンの小説はどこへ行くのか」(参加者:岡田利規、川上未映子、車谷長吉、島田雅彦、諏訪哲史、田中弥生、筒井康隆、中原昌也、古井由吉、山崎ナオコーラ、高橋源一郎(司会))でも、中原は終始「小説は、辛くて辛くて書きたくない。でも、書かないと、その辛さがわかってもらえない」というような発言を繰り返し、司会の高橋源一郎から「中原君はほっときましょう」と言われた。2008年、高橋源一郎の選考により『中原昌也 作業日誌』でドゥマゴ文学賞受賞。
阿部和重、青山真治と仲が良く、石田衣良、島田雅彦と仲が悪い。カラオケでは奇声を炸裂させるため、友人たちから恐れられている。
[編集] CD
[編集] 自身の作品
『TEENAGE PET SOUNDS』暴力温泉芸者名義 1996
『HAIR STYLISTICS/1996-1999』Hair Stylistics、FANTASTIC EXPLOSION 2001
『custom cock confused death』Hair Stylistics名義 2004
『POP BOTTAKURI [Monthly Hair Stylistics Vol.1]』Hair Stylistics名義 2008
『GRACIA A LA VIVA [Monthly Hair Stylistics Vol.2]』Hair Stylistics名義 2008
『Hard Marchen [Monthly Hair Stylistics Vol.3]』Hair Stylistics名義 2008
[編集] 参加・オムニバス
『宇宙犬コテカ』宇宙犬、中原忍、中原昌也 1996
『スーパー・モデル(オムニバス)』篠原ともえ、石野卓球、濱田マリ、マドモワゼル朱鷺、中原昌也ほか 1996
『SOB-A-MBIENT Music for your favorite soba shop(オムニバス)』蓮実重臣 featuring 矢幅歩、中原昌也と荏開津広 a.k.a. Hairstylistics vs Egaze、小西康陽 starring 石坂浩二と緒川たまき 他 2003
『エリ・エリ・レマ・サバクタニ サントラ』長嶌寛幸,中原昌也,浅野忠信 2006