【モスクワ大木俊治】グルジア軍は8日、分離独立を求める南オセチア自治州の州都ツヒンバリへ戦車で進攻した。独立派を支援するロシアは同日、対抗措置として現地に駐留する平和維持軍の増援部隊を派遣し、事実上の軍事介入を行った。両国軍が交戦状態に入ったとの情報もあり、情勢は緊迫している。
グルジアのサーカシビリ大統領は国民総動員令を発令、米CNNテレビに「ロシアは我々と戦争している」と訴えた。ロイター通信などによると、ロシア軍機がグルジアのゴリやバジアニの軍基地などを空爆、グルジア兵3人が死亡したという。ロシア軍幹部は増派部隊が戦車などでグルジア軍を攻撃したと語った。
(時事通信社 - 08月09日 09:01)
一方、インタファクス通信によると、南オセチアのココイティ「大統領」は、グルジア軍の攻撃で数百人が死亡したと述べた。露国防省は平和維持軍の兵士10人以上が死亡したと公表した。
【北京9日時事】ペリノ米大統領報道官は8日深夜、南オセチア自治州をめぐるグルジアとロシアの軍事的緊張について、「米国はグルジアの領土保全を支持しており、即時停戦を求める」とするブッシュ大統領の声明を発表した。同報道官は「グルジアや南オセチア、ロシアを含め、すべての当事者に対して、緊張緩和に努めるよう求める」と語った。
ライス国務長官も同日、声明を出し、ロシア軍に攻撃停止とグルジア領からの撤退を要求した。長官は「ロシアが航空機およびミサイルによるグルジアへの攻撃を停止し、グルジアの領土保全を尊重するよう要求する。さらに、ロシア軍が地上戦闘部隊をグルジア領から引き揚げるよう訴える」と述べた。
ライス長官は「敵対行為の停止に向け、米政府高官が当事者と接触している」とし、欧州諸国と連携しながら、停戦に向けた調停活動を開始したことを明らかにした。