長い視点に立った企画がいかにもドイツらしい | ノイズのなぐさめ

ノイズのなぐさめ

歪んだ美意識。
ちっぽけ 些々たる しがない
たわい無い 些末 末梢的
スマート、スィート、デンジャラス
大切なのは長く働くこと。

ドイツ・ハルモニア・ムンディは、1958年、ルドルフ・ルービとDr.アルフレート・クリングス(故人)により創立され、その記念すべき初リリース(1959年)以来、古楽の名門レーベルとしてその地位を確たるものとしています。
 レーベル名の『ハルモニア・ムンディ』とは、ラテン語で『世の音楽』という意味。当初は『時代を限定せず中世から現代まで、各時代の音楽にマイルストーンを築く』という方針で制作が行われました。
 1970年にクリングスが西部ドイツ放送(現在のWDRケルン放送局)の音楽部長へ転出してからは同放送局との共同制作も活発となり、古楽に焦点を定めて実力のあるアーティストを起用し、またコレギウム・アウレウムやラ・プティット・バンドの結成を促して続々とディスクを発表、レーベルとしてカタログを蓄積していきました。
 1989年に創立から深い関係にあったBMG(録音技術&プレスをベルテルスマンの関連会社ソノプレスが担当)がディストリビューションを開始、1993年にレーベルを買収すると、それ以降BMGクラシックスの古楽レーベルとしての機能を担い、ビルスマやアーノンクール&ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスといった巨匠をアーティスト・リストに加えながら発展、現在もSONY BMG Masterworks の古楽の『顔』としてその存在感を強めています。
 今回登場するBOXは、BMGフランスが企画制作を行っており、以前スプレンダー・シリーズとして発売されたものなどから、更にフランスのDHMベストセラー作品を厳選して集めたものとなっています。もちろん、ピリオド楽器またはそのコピー楽器による演奏です(1960年~1970年初頭にかけては古楽復興過渡期のため、正確なピリオド楽器を使用していない録音が一部ございます)。
 発売当時話題になったものが多いので、参考までに原盤のジャケット画像を表示しておきます。