今夜は満月(フルムーン)だから酔っぱらいはだめよ | ノイズのなぐさめ

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歪んだ美意識。
ちっぽけ 些々たる しがない
たわい無い 些末 末梢的
スマート、スィート、デンジャラス
大切なのは長く働くこと。

「フルムーン」(2006) Vollmond
2部構成(60分+休憩+70分)
演出・振付 ピナ・バウシュ
美術 ペーター・パプスト
衣裳 マリオン・スィートー
photo: Laurent Philippe

人間を取り巻く環境の中で生存に最も重要な水をテーマとして、つねに変化する身体と水のかかわり合いを舞台に表出していきます。「フルムーン」は、もう一つの「天地 TENCHI」ともいうべき作品。舞台に自然界が再現されます。


男性ダンサーが空気の振動音を響かせて満月の夜が始まる。
優美で魅力的なデュエットや群舞にさまざまな人生の哀歓が表現されていく。

ダンサーたちは巨大な岩の下をくぐって泳ぎ、また岩の上にのぼり、雷鳴がとどろく中、満たされぬものを求めて雨足をけって走りまわり、水かけ祭のように高く水しぶきをあげる。身体のエネルギーを水にぶつけ、生命の賛歌を踊る。水辺に集い、人々は愛について考え、楽しい饗宴となる。

「今夜は満月(フルムーン)だから酔っぱらいはだめよ」

女性ダンサーは開花する花のように踊り、男性は力強く、いまや世界のどこの舞踊団よりもヴィルトゥオーゾ的といわれる見事な踊りで魅せる。