マスカットのゼリーの味が
途中から無くなった。
ピザは食感だけが残って、
ぶどうは無味だった。
身体は少しずつ
何かを失っている気がする。
僕は、周りの人より寒さを感じやすい。
冬が来るのが、少し怖い。
睡眠薬を飲むとたまに呼吸を忘れる。
食べることが好きなのに、
お腹が痛くなって、食べられなくなる。
だから、少しずつ痩せていく。
自分の腕に触れるたび、そこにある骨に気づく。
この身体を見て、
気持ち悪そうな顔をされることもある。
骨に触れるたび、
冬になれば、もっと食べられなくなることを考える。
「僕に来年は来るのかな」
死にたいわけじゃない。
むしろ、生きたい。
何度も、推しに救われた。
心を助けてもらった。
その人たちからもらった幸せが、
僕の「生きたい」という気持ちを繋ぎ止めてくれている。
まだ、誰かに幸せを届けていない。
まだ、叶えていない夢がある。
まだ、見ていない景色がある。
だから怖い。
「生きたい」と思うようになったのに、
僕の身体が、僕についてきてくれない。
もっと早く、生きたいと思えていたら。
長い間、生きることを諦めていた。
身体は待ってくれない。
健康な人が羨ましい。
身体が痛くない人が羨ましい。
いいなあ。
そのまま健康でいろよ。
こっちに来るんじゃないぞ。
ちゃんと食べて、
ちゃんと笑って、
ちゃんと眠って、
どうか、そのまま幸せに生きて。
僕にはまだ
届けたい幸せがある。
いつか僕も
誰かに「生きていてよかった」と思ってもらえるような幸せを届けたい。
誰かのもとに幸せが届きますように。
おやすみなさい。いい夢をみれますように🐥