SATURDAY アルジの休みが待ち遠しくて

SUNDAY 幸福だけどちょっぴり鬱陶しさもある

MONDAY 少し淋しいのにどこかせいせいもしている

TUESDAY ようやく自分のペースを取り戻しハツラツ

WEDNESDAY すっかり反動でウダウダ

THURSDAY そろそろ日常にも飽きて退屈

FRIDAY 気分は既に週末を楽しんでいる


待ち合わせのときでも、家で待っているときでも、

昔から私が一番好きなのは、

相手を待っているとき。

決して待つのがすきというわけではないんだけれど、

もうすぐ(帰って)くるなあ

早く(帰って)こないかなと

わくわくして待っている時間が一番幸福で、

その気持ちは「おかえり」と言った瞬間

いや・・・もっと前だ、

「ただいま」と聞こえた瞬間に

いつも終わり、しぼんでしまう。

(私はイベントに関しても同じような気持ちで、

イベントそのものよりそれまでのプロセスの方が

楽しくて好きなタイプだ。そういえば恋愛も、

始まる前や寝るまでの方がずっと楽しい。)

だから例えば直前にドタキャンをされたら、

多少がっかりしつつも、

ちょっと安堵している自分もいる。

ああ、この平穏が乱されずに済んだと。

この空間は絶対的に守られていて、

もう侵されることはないのだと。

私は他人にペースを乱され過ぎる癖があるから。


もうすぐ誰かが来るという時間の中には

やはり一番孤独感もないし、

独りの時間を存分に(心行くまで)楽しめて

満たされ、安定している。

それだけに、その空間を壊されることを、

ちょっぴり惜しいと感じられもする。


だって会ってしまえば、

あとは去られるのをただ待つだけになる。


孤独と幸福と

シュフの日常は陰陽の連続だ。


家に誰かを置いたまま、見送ってもらい、

自ら独りを選ぶとき

(多くは喫茶店などで江國作品を

読みふけっている)はとくに幸せだ。

待つ人のいる家へ帰るまでの、

あの、いろいろなニオイの間を

すりぬけてゆく感じがたまらない。


どこかの家のみりんとしょうゆのにおい

試食コーナーの真アジの焼けるにおい

汗ばんだ若者たちの酸っぱいにおい

雨上がりの生臭さと、刈った草の青臭さ。


「ただいま」とドアを開けた瞬間から、

あ~あ、また帰ってきてしまったと

小さくそっと後悔しながら、

駆け寄ってきたハニーににんまり、ハグをする。

キッチンではアルジがオーダー通り、

冷やし中華を作っていて、

もうすぐ食べられるらしい。

約束の19時は過ぎていたけれど、

私の帰宅も守れていないのだからお互い様だ。

でも私たちの「時間」ではほぼ合っていた。

私はそれを美味しいと食べながら覚悟する。

『また明日からシュフの月曜が始まる。』


MONDAY 少し淋しいのにどこかせいせいもしている