アメリカの NBC NEWS で、仲間とケンカして傷を負ったオランウータンが、治療効果のある植物を見分け、それを咀嚼してペーストを作り、傷に塗布しているという記事を目にしました。
 ネコが毛玉を吐き出すために草を食べるなど、動物が本能的に体調を整えることは知られていますが、このように "薬" を作って自己治療を行っていたなんてびっくり!大したものですね。
 でも、最初に自然界から治療効果があるものを見つけ出したのは彼らの方で、それを観察した人間の方が、彼らからヒントを得て薬を開発してきたんだと主張する霊長類学者をいたりしますから。。
 
 もしかしたら彼らの方が優秀なのかも爆笑!?実際オランウータンの中には400種類もの植物を見分けることが出来るものもいるそうです。殆どの人間は400もの植物を見分けられないのでは🤔!?

 能力の高い霊長類といえば、他にチンパンジーがいます。チンパンジーは気性が荒く高度な知能を持つがため、彼らの社会には人間社会にある殆どの犯罪が存在しているようです。窃盗、傷害、DV、虐待、不倫、殺人、戦争等々。チンパンジーの研究者たちは、彼らを研究すればするほど彼らと自分達がなんて似た生き物だろうと驚くそうです。

 しかし一方で、人間にはオランウータン的な流れもあります。
 オランウータンは平和を愛する生き物で、群れと群れで戦いがあると、話し合いによって仲直りしたり、時には仲直りのために若いオスと若いメスをお互いに差し出して結婚させたりします。生まれた子どもがその2つの群れのボスとなったりもします。まさに中世ヨーロッパで行われていたことです。

 先日ブログにも書いていた、イタリアの友人のお母さんの住み込み介護をしている、ウクライナ出身の Irina の息子さん、5/19にイタリアでの訓練を終え、前線に送られることが決まったそうです。拒むと反逆者とされ、死刑の可能制するあると。

 徴兵なんて。。今の日本では考えられません。
 湾岸戦争が始まった翌年の1992年に、日本でもPKO協力法なるものができはしましたが、自衛隊を辞める自由はあるので、行く行かないを決めることが出来ます。実際には収入・生活を考えるとそう簡単には辞められない方もおられるとは思いますが、行かなかったからと "罪人" になることはありません。

 ウクライナは議会制民主主義の国ですが、今のウクライナには民主主義は存在しません。有事のもとでは政治も成り立たなくなるのですね。

 オランウータンの記事と友人の話からから、人間の性質の基になる2つの霊長類たちについて思いを馳せました。
 国同士の争いだけでなく、身近な人間社会でもオランウータン的要素が強い社会にならなければなりませんね。私達には平和的解決を可能にする言葉と知恵があるのですから。