昨日のプリクラの写真。
あれを見た時、
「ママ。。」と娘がすぐに私の異変に気づきました。私よりも早く。
とはいえ、娘はその私の異変の原因が何かは知りません。「ママ変だよ~🤣」で終わりました。
この写真です。
指ですね。右手の小指、娘とハートを作ったつもりがハートになっていません。
これが、私のジストニアの症状の一部です。
ちょうど今、朝日新聞デジタルで RADWIMPS の元メンバー山口智史さんというドラマーの方のジストニアについての記事の連載があってまして。スルーすることなんてとても出来ず、すぐにフォローして読みました (もしかしたら昨日で終わりかもと思って過去形にしてますが、まだ続くかも。。) 。
でもどうしてこの記事をやり過ごす事ができなかったのでしょうか。もしまた音楽活動に復帰されているのだとしたら、治療のヒントを得たかったのか。はたまた誰かとこの苦しみを共有して、『私だけじゃないんだ』と思いたかったのか。
よく分かりません。でもそこに書かれていることはまさに私が通ってきた道で、そのもので、共感する必要なんて無かった。だって『そのまんま』でしたからね。
もちろんあちらはそれを生業とされていて、私は趣味に過ぎなかったという違いはありますけど。
ジストニアは、その原因となった "作業" を止めれば他の動作においては出ないタイプの人もいれば、日常生活にまで支障が及ぶという人もいて、この山口さんも私も後者でした。彼は車の運転さえままならなくなったと書いてありました。
私が今困っているのは、うまく顔が洗えない、髪が洗えないということです。もうピアノやバイオリンを辞めて、ギターもウクレレも諦めて、最後にウクレレを置いて1年経とうとしているのに、症状は軽減されるどころか少しずつ重く進んでいます (余談ですが、英語では病気の症状が進行することを 『progress』(進歩する) という単語で表します。私にはそれがすごく違和感があります) 。
顔に化粧水をつけたり、ハンドクリームを塗るのに手をこすり合わせたりと言った作業もうまく行きません。出来ない "作業" に共通していることは、『指を微妙にふんわりと丸みを帯びた形にする』ということです。
どうしてもう楽器を触ってないのに症状が進むの
結構あれこれ考えたり分析したりしたのですけど、分からなくて。
でも昨日だったか一昨日だったか、この連載の記事を読んでてハッとしたことがありました。
きっと、もう楽器云々の問題ではないですね。『指を微妙にふんわりと丸みを帯びた形にする』というその作業に対して、脳が誤作動を起こしてるというか、脳が変なクセを覚えてしまってる、それなのでしょうね。
症状を和らげたり出なくするには、とにかくその作業から離れることが一番で、音楽をやってるのであればその楽器を触らないのが一番だというのは、大原則にして必要不可欠な向き合い方で間違いない治療法 (他に外科的治療法もあったりするようですが、脳をいじるのって怖すぎませんかプロの演奏家でもないのに。。) ですけど、顔を洗わない、髪を洗わない、化粧水をつけない、ハンドクリームをつけないなんて、到底無理です。やり方を変えようにも他のやり方は考えつきません。
参りました。
救いは、『指をピンと伸ばす』か、或いは『握り込む』は全く問題が ないというところです。物が持てなくなったり字が書けなくなったりということがないので、何とか普通に過ごせています。
でも。
再び楽器を持つということはほど遠いものになってしまったかな。
寂しいものですね。
でも。
何らかの生きづらさを抱えている人って世の中にごまんといるのでしょうし。
自分だけが特別ではない。
ただ私はこういう人生なのだということ。
◯第一回
◯第二回
https://www.asahi.com/articles/ASS1C5W02RDDULBH00J.html
◯第三回
https://www.asahi.com/articles/ASS1C62ZNRDFULBH00C.html
◯第四回