そのことをブログに書こうと思っていた前日に、偶然ダイオウグソクムシのニュースなんかまで飛び込んできたりして、ちょっとびっくりでした。
そのニュースは、三重県の鳥羽水族館で、10月に脱皮した深海生物のダイオウグソクムシが、12月10日に亡くなったというものでした。
ダイオウグソクムシの脱皮は世界でもまだたった5例しかなく、いずれも後半部分を脱皮後に、亡くなっているようです。
体の後半部分を脱皮した後、水族館の職員さん達は何とか前半部分を脱皮して欲しいと願っておられたようですが。。とても残念ですね。世界初はお預けです。
このダイオウグソクムシは、ダンゴムシの仲間で、海底に沈んだ動物や魚の死骸を食べてくれるそうです。なので「海の掃除屋」
さんなどとも呼ばれているようです。
脱皮を終えられずに亡くなるって、ダイオウグソクムシさん、結構デリケートなのでしょうね。よくわかりませんが、深海の生き物ですから、普通の水族館の水槽では水圧が適していないとか、光を当て過ぎているとか、何かあるのでしょう。
人間だってずっと海底で暮らしていたら、そう長くは生きられませんものね。確かノルウェーかどこかに、海底に石油関係の施設があって、そこで一生を送る人がいたと思いますが、彼らはやはり長生きはできていないと聞いたことがあります。一番適した環境というものがあるのだと思います。
ダイオウグソクムシ、なんだか可愛くて気に入ってしまって、ググって実物の写真を見たりしてました
。(あ、でもきっとダイオウグソクムシを可愛いと思われる方は、ほんの一握りだと思います
)
![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
![アセアセ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/100.png)
こんな子です。
体長20~40cm、体重1kg超、2対の触角、7対の足と遊泳足があり、3500個もの個眼からなる複眼を持つそうです。
デリケートといえばそれと対極にいるのがクマムシではないでしょうか。
クマムシは非常に小さな生き物です。一番大きいものでも 2 mm 弱程度でしょうか。
でもこのクマムシは、どこででも生きられます。マイナス数十度の世界だろうと、深海の底であろうと、猛烈な放射能浴びようとも、生きていられるのです。
こちらもググってみたのですが👇。
この子はさすがの私でも、あまりにもグロテスクで可愛いとは思えません
。
![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/015.png)
でもこの子の姿って、何かに似てると思いませんか。そう、まるで頑丈な宇宙服を着てるみたいに、私には見えます。口の形なんかも、まるで生物とは思えないような感じですよね。
そしてこのクマムシは、より大きいものが小さいものを食べるのです。私達は、人間やチンパンジーやオランウータンなど、自分と同種かそれに近いものは食べません。ライオンやトラなどのネコ科の動物も、同じネコ科の動物は食べません。でもクマムシは、互いに「食べるー食べられる」の関係が当たり前の世界なのです。
食べるといえば、カマキリもそうですね。
カマキリは交尾が終わった後、メスがオスを食べます。しかも頭からバリバリと。オスの体は、子どもにとっての豊かな栄養源なのです。なのでオスは、痛みも感じなければ食べられることを気にもしません。
もう一つ変わった生き物に、アンコウがいます。
私たちが見たり食べたりしているアンコウは、全てメスです。メスとオスの体の大きさには、ものすごい差があり、例えばチョウチンアンコウなどは、メスが 60 cm ほどになるのに対し、オスは 4 cm にも満たないくらいです。
そして全てのアンコウがそうではありませんが、一部の種類のアンコウは、その生態はとても変わっています。
まず、オスがメスの体に噛み付いてくっつきます。一度噛み付くとそのままずっと噛みついたままです。そしてオスは、だんだんとメスの体の中に取り込まれていくのです。
完全に雌の体の中まで取り込まれてしまうと、オスとメスは一体となります。するとオスはもう脳が必要となくなり、溶けてなくなります。まさに「脳死」です。
オスに残された仕事は、メスの体の中で精子を作り出すこと。まさに一器官として、メスの中に存在するのです。
我々人間は男性の方が、平均すると身体も大きく、力もあります。しかし生き物全体として見た時は、メスの方が圧倒的に大きく、力があるものの方が多いようです。
なんだかとりとめもない話になってしまいました。生き物って、本当に不思議ですね。
こんなにもいろんな生き物が共存していられるこの地球という星、本当に奇跡だと思います。
もっと真剣に、力を合わせて守っていかなくてはならないのですよね。