中国に古くにあった「蟲毒(こどく)」というものをご存じですか?
私も詳しくないのですが、これは、様々な毒虫を一つの箱の中に入れてしばらく置き、互いに戦わせ、殺し合わせた後で、最後に残ったものの毒を使って人を殺めるというものだそうです。呪いのひとつらしいです。毒虫とは、タランチュラや、サソリやムカデなど、そういうものですね。
何が最後に残るかというのは、その時その時で違うようなのですが、サソリが残る場合が多いようです。日本でも、8世紀頃にこれが使われたという記述が残っているそうです。
ところで、このサソリの天敵って、どんな動物だと思いますか。
なんと、ミーアキャットなんです。そうです、あの可愛らしい小動物です。
ミーアキャットはサソリを餌にしています。そしてこの餌のあげ方には、決まりがあるそうなんです。
お母さんは、赤ちゃんミーアキャットに、まず、しっぽとハサミを取り外して安全な状態のサソリをあげるそうです。
赤ちゃんミーアキャットがその状態のサソリを食べるのに慣れてきたら、今度はしっぽだけを取り外して与えます。毒があるのはしっぽですからね。ハサミに挟まれると痛いし、肉片だと切られてしまう可能性がありますが、サソリの力では、ミーアキャットの骨まで切る力はないそうです。
しっぽだけを取り外したサソリを食べるのに慣れたら、今度はいよいよそのままのサソリです。もちろんしっぽには毒が入っています。
ですがミーアキャットは、サソリの毒では死にません。2,3時間麻痺しますが回復します。麻痺した状態の気持ち悪さを経験すれば、より警戒するようになるのでしょう。
あの可愛らしいミーアキャットが、サソリの天敵だなんてびっくりですよね。なんだかミーアキャットがとても頼もしく思えてきます。
ミーアキャットといえば、ミーアキャットによく似た動物がいますよね。ミーアキャットより身体は少し大きめのプレーリードッグです。
ちょっと話がそれますが、私は『ぼのぼの』というマンガ本がとても好きです。ぼのぼのという名前の、ラッコが主人公のお話です。その中にプレーリードッグが出てくるのですが、いつもぼのぼのから、「プレーリードッグくん」と呼ばれています。なので私にとってプレーリードッグは、もう完全に「プレーリードッグくん」になってしまっていて、プレーリードッグと呼ぶのがなんだか変な気分です。
プレーリードッグくんのお話も続けて書こうかと思いましたが、ちょっと長くなりそうなので、また明日以降に分けますね。
こちらは、昨年地元のバイオパークに行った時の動画です。ミーアキャット、かわいい。。
今朝は風が強くて、予定より早く目が覚めちゃいました。記事をUPしたらもう一度寝るかなぁ。。