あっこちゃん、

 なんとか大学院を卒業したあなたは

 本当はどんなにそのまま東京で

 臨床をしたかったか

 私はわかっていたよ

 だけど先生から

 君はもう鹿児島に帰りなさいと言われ

 生活保護の話までされて

 それでも東京で勉強を続けたいと言ったら

 君は物凄い頑固者だと言われたと

 しょんぼりして

 私って、頑固かなぁ。。って

 半分わからない顔してた

 そんなあなたがおかしくて

 ちょっと吹き出しちゃったけど

 本当に何があろうと

 信念を曲げない強さがあったね

 周りが呆れるくらいに


 でも

 そんなあなたの思いとは裏腹に

 あなたの身体は

 もう東京で一人生きていくには

 限界が来てたんだよね

 実際あなたは

 入退院を繰り返しながら

 大学院を出るまでに

    5年の月日を要して

 一度は中途退学になり

 もう一度試験を受け直し

 再入学して

 最後は鹿児島で論文を書いて

 修了したね

 あなたのその外見や雰囲気からは

 誰も想像のつかないような

 凄まじい精神力でした


 でも、もう東京にいたくても

 それどころではない状態で

 病院と自宅を行ったり来たりの

 生活になっていったんだったよね

 
          《続・いろんなことを ③