斉藤環医師の著書。この中に素敵なお話がありました。それは、先生の精神療法の基本は「現状維持」であるということ。治療目標を「今よりも悪くならないこと」に設定し、悪化していなければ前進ととらえるということである。このココロは、焦燥感が状況を悪くすることにつながるということだけでなく、現状維持を基本に据えると「悪化要因」の理解につながり、それを除去することで自然な回復が促される、というものです。
この考え方、精神療法に限らず、人生のいろんな局面で使えそうではありませんか。そもそも人生に点数はほとんど意味がないと思っていますが、あえて言うならば、50点で上出来、と思えたら人生の楽しさが2割増くらいになりそうだとおもいませんか(^^)。