梅雨入りして曇天の日が続き、紫陽花も見頃の時期がやや過ぎたかなっと思いつつも、見に行きたい気持ちがあり、明日からもお天気が崩れる様子、今日は何とか持ちそうな天気予報にて、バイクで出掛けました。
 
丹生の大師さんの正式名は、「女人高野 丹生大師 神宮寺 成就院(真言宗山階派)」と言い、古い由緒あるお寺さんです。神仏共生のお寺としても有名で、地続きで丹生神社が隣接しています。 
 
774年に弘法大師の師匠で勤操大徳が開山し、813年に弘法大師が伊勢神宮参拝の途中立ち寄り、7堂伽藍を建立されたと言われています。
建物は火災から免れ、かなり古い建物で殆ど文化財に指定されています。
 
山門                                  鐘楼
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             ↓ 大師堂への階段、左側に屋根付きの回廊が太師堂まで続いています    ↓大師堂
たまたまの偶然で今日6月15日は、弘法大師の降誕日で、堂内が解放され、大師像を拝観でき、お焼香をさせていただきました、何かお導きを感じます。
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イメージ 4              薬師堂                                紫陽花の散歩道 
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町全体に紫陽花が植えられ、1万本以上の紫陽花の花が咲き誇っています、歩道が整備されちょっとしたハイキングコースです。
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この地、丹生は水銀の産地として有名で、日本の水銀の殆どが採掘されていたと言われています。
1300年前から水銀を採掘していたと言う文献も残っているようで、水銀は金属のメッキに使われ、副産物の白粉(おしろい)が貴重品だった様です。
近隣の町名にも「白粉町」が残っており、3軒の白粉屋さんがあったそうです。
水銀は昭和の中頃まで採掘されていたようですが、現在は閉山となっています。
 
この紫陽花は、「彦左衛門の紫陽花」と言われています、彦左衛門さんが植えた訳では無さそうです。
西村彦左衛門はこの地区の江戸時代地主で、農民の窮乏を救うため、全長30kmに及ぶ水路や防火用水、生活用水路を作り、稲作が盛んになり窮乏が救われました。
現在も利用され、水力発電にも利用され、彦左衛門の紫陽花と言われています。