私には持病がある。
昨日は通院日だった。
私が通院する大学病院の外来窓口(受診科)は、二人体制が基本だ。
多い時には、三人で対処する。
さて。
昨日は珍しく窓口が一人だった。
よく知るベテラン選手である。
普段より待合が少ないとはいえ、一人でさばくのをここ数年は見かけていない。
(あらっ、大変ですねぇ)
心の中でつぶやく。
受付時に検温をする。
「36.2℃です。大丈夫ですね。しばらくお待ちください。」
(数値を言われたなぁ、36.2℃か)
と、ポッチャリ系との違いを思う。
いつもは、ポッチャリ系がメインでさばくから、ベテランさんの出番はここでは少ない。
この時。
ベテランさんの大抵は、電話応対だったことに気づく。
そして。
ポッチャリ系もそこそこ経験は積んでいる。
少しノロいが、過度にストレスを感じたということはない。
が・・・。
今朝は、ハナから空気感が何か違うのだ。
しばらくして、名前を呼ばれる。
こちらをチラリと見る。
そう。
このベテランさんは、患者さんの顔と名前をほぼ覚えている。
覚えているからこそ、こちらを見ることができる。
顔を見ただけで「xxさん」と名前で呼ぶのは日常である。
恐らく、患者さんごとの主治医まで頭の中に叩き込んでいる。
もう一回書くが、大学病院である。
患者も医者も、一体何人いるんだ?である。
ところで。
今回は、事務処理に必要な書類を渡した。
いつもは提出しないやつだ。
パッと見て、この先の手順などを案内される。
淀みがない。さすがである。
そうしているうちに、私の番が来た。
「ボチボチですね。」
主治医とそんなやり取りを終えた。
と、その後に。
駐車券に捺印してもらおうと、再び受付に行く。
ベテランさんは、電話中だった。
だが。
躊躇なく、電話を受けながらゴム印を押す。
(同時にやるんだな)
どこまでも、動きにソツがない。
ポッチャリ系なら、駐車券を受け取るまでだったろう。
さて。
今日は、いつもは提出しない書類を出した。
なので、事務処理に時間がかかるはず!?だった。
けれど・・・。
いつもより、早い会計が終わった。
(はやっ!)
どういうわけかは知らないが、予想より処理が早い。
しかも、二人より一人の方が早い。
いずれにしても。
受診を終えて、心地いいサービスを受けた感じ、を覚える。
ベテランさんが、スマートなホテルマンやギャルソン(セルヴーズ)とダブった。