私の大好きなアルバム「ラム」について書こうかと思いましたが、やっぱり一番好きなのを紹介するのが良いと思い直しました。


正直 古き時代のアルバムでも聴く人は聴くのですが、これから紹介するプログレに属する音楽は私個人のイメージとしてはBGMには適さないと思っているので なかなかどうぞ聴いてみてと言い辛い。

現に80年代90年代、ましてや70年代の曲がラジオなどで流れる中、私は殆ど耳にしたことがない。

その原因はこの後述べますが、是非、本当に暇な方は一回でもレンタルして聴いて貰いたい。

私自身 人の好き嫌いなんて個人の感性だから押し付けられるものでないと分かってはいるのですが、中々耳にする機会のない曲(アルバム)だからこそ、1度耳にして貰いたいと切に願います。


さて紹介するのはピンク・フロイドの「The Wall」です。

まず、このピンク・フロイドが属する「プログレ」なるものを少し解説しておきましょう。


プログレとはプログレッシブ・ロックの略なんですが、直訳して先進的ロックです。つまり当時一番最先端の既存のスタイルとは若干違った感じのピンク・フロイドのロックを指してます。これ以降この系統のロックをプログレッシブロックと呼ぶようになります。名付け親は日本人の石坂敬一さんという方です。エマーソン・レイク・アンド・パーマやキング・クリムズン等々がこれにあたります。


特徴としては

1 コンセプト意識が強い。

2 大作、長尺の曲が多い。

3 演奏重視で歌が短い曲が多い。インストメンタルも多く見られる。

4 変調、転調が多用される。

5 クラシック、ジャズ等の要素も入っている。

6 当時最新技術であったシンセ、メロントロンなどを駆使している。

などがあります。


先ほどラジオなどで殆ど耳にしないといったのはこれに起因します。また、私が気軽にBGMとして聴く雰囲気が薄いといった理由もこれです。


こんな説明書くといっそう皆さんの興味を削がれることになると思いますが、ここで私から逆に関心を煽る情報を。


この「The Wall」は2枚組みなのですが、全米ビルボード史上最も売れた2枚組みアルバムです。ビートルズの「ザ・ビートルズ1967~1970」が2位なのですが、それよりも売れているんです。

そして、ビルボード全米チャート連続15週1位でこれは全米歴代3位です

またシングルカットされた「Another Brick In The Wall」も当然全米1位 全英2位を記録しています。

因みに「狂気」というアルバムがあるのですが、こちらは全米1位もですがオリコンで2位まであがってます。この点から考えると個人的には「The Wall」をお勧めしたいのですが「狂気」のほうが聴きやすいかもしれません。


逆回転するとメッセージが聴こえるとか1曲目と最後の曲の台詞が繋がってるとかの隠し要素もあるんですが、そんなことは気にせずコンセプトの体制への反抗、設定主人公のロックスター『ピンク』のストーリーをじっくり味わって貰いたいと願います。因みに「The Wall」=「壁」は社会、学校での抑圧、疎外感を表しています。


ちょっとずれますが。

このアルバムもポールの「ラム」とかサザンの「タイニー・バブルス」のように、1曲目最後と同じ曲のフェードイン・フェードアウトを使っています。

桑田さんは当時ポールの「ラム」を一番好きなアルバムとしていましたから、影響を受けてはいると考えられますね。