実走した県道を紹介していく「しんとちの県道」シリーズ。
今回は、「富山県道22号富山停車場線(とやまていしゃじょうせん)」を紹介します。
この県道は富山駅南口と富山市中心部の総曲輪(そうがわ)エリアを結ぶ道路のひとつとなっており、全線にわたって路面電車が併用されています。
今回は、クルマではなく、路面電車に乗って走破、という形となりました。クルマでの走破を期待していた方にはすみませんがご容赦ください。
なお、今回からタイトルに「起終点のどちらから移動したか」を記載しております。
終点の「荒町」交差点から、当道は富山駅方面、北方向に向かって出発します。交差点至近に「荒町」停留場があり、路面電車はそこから乗れます。
当道は富山市の商業的中心地「総曲輪」と歓楽街の「桜木町」の東端を通るので、にぎやかな要素とビジネス街的要素が程よく合わさったエリアとなっています。その中を、片側1車線と複線の線路で分け合って進んでいきます。
富山駅が近づくにつれて、企業の本店や官公庁・銀行・ホテルが増えていきます。1階に飲食店がある建物も増えていきますが、駅周辺は一本入った路地にも多くのお店があるので、通り沿いに少ないからといって駅前が寂しいわけではありません。
「中央郵便局前」交差点で左折し、片側2車線に車線が増えます。右手に電鉄富山駅の大きな駅ビルが見えてくると、終点の富山駅南口はすぐそこ。駅とホテル・商業施設に囲まれて終点を迎えます。
当道の中央部は路面電車が通っていますが、線路の部分は石畳や舗装の色が変わっています。線路を通すために道路とは別に舗装がしてあるのです。
自分の住む栃木県にも最近LRTができまして、それも線路の部分は舗装が違うので、富山の事例を参考にしているのかもしれません。
今回は富山県道22号富山停車場線をとり上げました。
富山市中心部を通る路線で、周辺にはビジネス街・繁華街・歓楽街が立ち並んでいるので、路面電車と徒歩で行ってみるのも楽しいと思います。観光スポットや、今の時期(24年4月頭にこれを書いています)は桜の名所も近くにあるので、散策がおススメです。