彼の腕の中の暗闇に




ほんとうのわたしは吸い込まれ




他人のわたしがわたしを支配しました。




他人の意識と他人の視界と他人の音の世界に追いやられて




ほんとうのわたしはあのまどろんだ空気のなかに気化したのでしょう。





どんなわたしも全部殺したい。





わたしは彼を不幸にしかできない。





嫉妬と否定に蝕まれるくらいなら夢でいい。





むしろ夢であってほしい。







彼の経歴に傷をつけたくない。





でももう手遅れですね。