どうも辻です。
ここ最近、将棋や囲碁でもAIの進歩速度が著しく、そういったソフトと業界をけん引しているプロのとの対決、所謂「コンピュータVS人間 どっちが強いのか?」という事が世間の耳目を集めています。
私も将棋なんかは少し知っているので、(電王戦でしたっけ?)見たりしましたが、実は麻雀にもそういった「爆打ち」という人工知能があるという事を最近知りました。
これが最近天鳳でかなりの好成績を残している事で話題になりつつあるようですが、将棋や囲碁のように情報が明確にされていない麻雀というゲームで如何にプログラミングされているか?というのが非常に興味のある部分でもあります。
先日その牌譜を覗いていると、個人的に気になった1局がありました。
ドラが8ピンで、親の第1打が7ピンです。
そこに爆打ちは役牌を叩いて、1フーロ、更にもう一つ晒して6-9ピンの2000点の聴牌です。
ごく平凡な仕掛けです。
しかし、10巡目くらいだと思いますが、ヘッドに使っている役牌を鳴いて、打7ピン、ドラ単騎の満貫へと受け替えました。
いくら満貫になるとはいえ、それはやりすぎではないか?と思いましたが、やはり流局(もしくは横移動だったかもしれません)。
打点に関しては、ありえない手ではないと思うんですが、問題は親の第1打です。
ドラが8ピンで1打目に面子構成の要牌である7ピンを打ち出すのは、まずドラトイツが想像できます。しかもそれなりに整った牌姿が想像されます。
ドラトイツでない場合は、すでに5ブロックできあがった打点ありの1シャンテンとか、トイツ手(チートイ)か染め手という事になります。
巡を追う毎に、およそ捨て牌と手出しを見る限り、ドラがトイツなのは濃厚だと判断でき、後者の可能性は殆どありませんでした。
しかし、親にドラがトイツで入っている時点で、単騎受けはかなりリスキーな上、あがり目はないと考えるんですが、明らかに爆打ちはそう捉えていないようでした。
実際は私の考える以上に高度な読みがあったのかもしれませんが、見た感じでは爆打ちに前述した読み筋が入っていないというのが自然な気がします。
仮にそうであれば、そういったレアケースは考えなくてもそれなりの結果が残せるという事でもありますし、逆に捉えれば今後益々強くなる余地があるという考え方もできます。
まあ、天鳳の牌譜は全て公開されてありますので、興味のある方は是非覗いてみてください。