ちょっと前に、何気なく立ち寄った古本屋で、

約30年前に書かれた本を見つけました


「父さんお帰りなさい。

   -私の猫田勝敏ー」という本です。


出版された当時、読んだ覚えはあるのですが

また、こんな形で出会えるとは思いませんでした


猫田勝敏さんと言うのは、

日本男子バレーがミュンヘンオリンピックで

金メダルを取った時、セッターをされていた方です。

私は今を持って、後にも先にも

彼以上のセッターはいないと思っています。


残念なことに

引退して間もなく、とても若くして病に倒れられたので、

後継者を育てられずに亡くなられてしまったのが

本当に残念でなりません。


私はリアルタイムで彼のプレーを見た筈なのですが、

残念ながら取り立てて印象にないのです。

でも、奥様の書いたこの本を読むと、

彼の目指していた事はそういうことだったのだと

改めて気付かされたのです。


主役はスパイカーでセッターは裏方

セッターが目立つようでは絶対にいけない


短いことばですが、

全てが凝縮されています

この言葉の本当の意味が解る人が

今、どれだけいるのでしょうか?

そして、それを実践している人は

おそらくもっと少ないに違いない。


自分の役割をこんなにもしっかりと理解して、

忠実に実行していた人間は

猫田勝敏さんより他にいなかったと思います


だからこそ、日本は世界一になれた


現状を批判する訳ではありません。

彼が素晴らし過ぎただけなのです

プレーヤーとしての力量も

人間としての懐の深さも

ここまで大きな人はあれから現れていません

とても残念なことですが…


でも、私が彼を素晴らしいと思うのは

一旦バレーを離れてしまうと

「ごく普通の人だった」と奥様がおっしゃっている事。


「バレーを離れたら、ただの田舎のオッチャンなのにねェ」(失礼…)

という行からもその事が解ります。


奥様はごく普通の男性として猫田さんを愛された


有名バレーボール選手ということではなく。


だから猫田さんは奥様の前では

ごく普通の人でいられたのだと思います。


そして奥様も、ごく普通の人でいらっしゃった

今のスポーツ選手の殆どが

少し顔が売れると例外なく、

芸能人などの華やかな女性を伴侶に選ぶのとは対照的に


どちらがいいとか悪いとかの比較ではなく、

お互いにお互いが

一番いい状態で生活していける

理想的な御夫婦であったのだと思います。


世の中、平凡というのが一番難しい事ではないでしょうか?

むしろ平凡な状態が非凡なんじゃないかなと思います。


羨ましいくらい、素敵な御夫婦でしたね

30年近く経って自分が嫁・母になっている今になって、

改めて読み直してみて、つくづく思いました。


早逝されてしまったことが本当に惜しまれますが

猫田さん幸せだったと思います


私ももう少し、おや~じ大事にしてあげなくちゃ…かな

でも、おや~じは私に優しくないです…全然

少しは猫田さんを見習ってください

同じB型なんですから

関係ないか…Σ\( ̄ー ̄;)