気軽に買える絵のグッズといえば、ポストカード。

家に飾る用に、誰かにあげる用に、勉強用に、参考用に…

大阪に来てから早６年が経とうとしていますが、その間集めまくった　たくさんのポストカード。壁や扉に飾ってあるもの以外は、写真用のファイルに入れているのですが、合計で３冊。いつも机の上に置いてあって、絵を描くとき、行き詰まったりすると時々開いて参考や気分転換にしてます。

その３冊のファイルが、中途半端に買い足して気分によってバラバラに入れてたので、いつか整理したいな～と思ってたのですが。。昨日なんとなく思い立って、ついに入れ替え。

多分150枚…ぐらいはあるのかな？すごい数～。

一度全部出して、仕分け。かわいい系・なんともいえない絶妙系・美術館系・写真系…。

全部のポスカを１枚１枚手に取って見ていると、それを買った時の、いろんな思い出が蘇りました。

初めて入った”ギャラリー”で買ったポストカード。

ド田舎から都会の大阪に出て来た私にとって、「ギャラリー」なんてものは未知の世界だった。専門学校の友達に連れてってもらった、「博士の空中散歩」っていうテーマの展示で、その日はたまたま作家さんの在廊日。本当にハカセみたいな風貌の人で、ちょっとびっくりしたなぁ。絵も細かくてすごくて、感動した。初めての世界がまた１つ広がったようで、おもしろかった。

そして初めて買った、路上アーティストの方のポストカード。

今もてづくりバザールなど色んなとこで活躍されているハラダコウヘイさんの「マシュキン」シリーズ♪学校や家からも近い京橋駅でやってて、さらに学校の先輩なんかも路上やってて、私もやりたいぃ!!!ってなったなぁ。ポスカに出来るような作品がなかなか作れなくて、結局実現しなかったけれど。

そしてそして、初めて買った、憧れの作家さんであるたまさんのポストカード。

一番多くて、合計28枚持ってました。

高校生の時からHPでたまさんの絵を見ていました。こんな絵が、あるのか　という衝撃。他の誰にも踏み入れられない、たまさんだけの世界。

その時私は、専門じゃなく無難に文学系の大学に行くつもりでいたけど、こんな絵を私も描きたいって、強く思った。まあそれからいろいろあって、絵の専門学校に行く事になるんですが。。

そんな、PC画面を通して見る事しか出来なかった、一番の憧れのたまさんも、大阪で活動されていたのでいろんなところで原画や素敵なグッズを拝むことが出来て、幸せでした。

ただ本当の初めては、たまさんの地元福井のギャラリーカフェで個展をされていたので、電車サンダーバードだっけか？に一人で乗り、大阪からプチ遠征したのも良い思い出…＊

たまさんの絵が好きで、どうしても真似っていうか作風が似てしまって、悩んだときもありました。それでも自分の描きたいものをもっと奥まで求めていくと、なんか微妙に違っていて、今みたいな感じになってきました。

でもこういう、女の子の世界に浸り、描ける楽しみ。たまさんがいなかったら、今の私はないんじゃないかって。あの、高校生のときの衝撃がなかったら、ここに私はいないんじゃないかって。

そう思います。

誰かに影響を与えられる人になれればこんな自分も、生きてく意味がぶ厚くなれそうな気がする。いつかたまさんのような、強い強い、忘れられない爪痕のような。または、まぶしくて消えない光の残像のようなものが。誰かの人生の中に少しでも残せたなら、って。

勝手にたまさんや自分理論を熱く語ってしまいました=3

ということで、ポストカードは最高ですよね♪ってことでした。
アルバムの整理も、たまにするからいいんですかね。

ほんと、懐かしくて一人はにかんだかもです。大体が好きな絵を見て、お気に入りのポストカードを買うシチュエーションな訳だから良い思いでばっかりです。でもどれを取ってみても、やっぱり１つ１つ奥深い。

特に専門学校時代の思い出は、良かったことも嫌だったことも、なんか全部キラキラしている。見るもの聞くもの全てが新しかった。なんでも吸収してやると思っていた。あの頃のやる気と初心を、時々思い出してやらねばな～、と思う程最近はぐうたら人間です;;;

もうちょっとで誕生日だし!来なくていい!24歳なんて。どうすればいいんだ。
もっと焦ったほうがいいのか、なるようになるさで構えるのか。もやもやしたままの、残りわずかな　23歳です。。

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ポスカの思い出