今日は、朝から、読書の続き。

先日から、こんな本を読んでいました。



なかなかに、ハードなタイトルの本ですが(笑)

先月出版された本です。



先週、2023年の出生率が発表されましたね。



過去最低の1.20。

大阪府は、1.19。

若者が多い東京都は、0.99と、1を割りました。



「合計特殊出生率」とは…


15〜49歳の年齢別人口を出生数のデータを基に、1人の女性が生涯に平均何人の子供を産むかを算出した数値で、少子化の状況を示す指標の一つ。日本で人口を維持するために必要な出生率は2.07程度とされる。



私自身は、こんな子育てブログを書いてるような人なので。

子育てを楽しめてる人(笑)


もちろん、子育てって、全然全く、思うようにならないし(笑)

毎日が、イレギュラー(笑)

心配なことも常にある(笑)

真剣に向き合う程、疲れるけど(笑)

実は、楽しいことも、面白いことも、楽しみなこともいっぱいで。

子供を産んだことに、後悔したことは、一度もないです(笑)



この本を見つけた時に、ひと言で、いつも、「少子化」って言うけど、子供が1人もいない人が増えたことと、1人の女性が産む子供の数が減ったことは、また、原因も別にあって、対策も別なんだろうなと、気付いたわけですよ!

それ、国は、政治家は、気付いてるの!?

とも思った(笑)



こちら、日経新聞の記者さんが2023年に書いた記事が、社会の大きな反響を得て、書籍化されたものなのですが。

この新聞にある「合計特殊出生率」というものは、出産できる女性の年齢を元にしてるわけで。

これの裏を返すと、50歳になると、子供を産めなくなる、ということ。

その50歳女性のうち、実際に子供を1人も産んでいない人の割合を、「生涯無子率」として、数値化してみたんだそうです。

すると、2023年現在において、27%もあり、世界的にも飛び抜けて多い数値だったそう。

日本は今、世界一の無子大国なんだそうです。


この記事を出した時に、子供を持たない女性から、特に大きな反響があり、いろんな声が集まってきて、この本ができたそうで。

子供を持っている私の周りには、やっぱり、子供を持っている友人の方が多いし、持ってない友人にそのことについて話を聞くことも難しいので。

この本を読んで、とても興味深いなと思いました。


結局はね。

私が思うのは、この問題も、個々人の問題ではなくて、社会問題だと思う。

産み育てにくいと思う人が増える世の中だから、そうなるのであって。

社会が変わっていかなければならない。


子供を持つと、我が子たちが出ていく世の中を、少しでもよくしていかないといけないと思うから。

そんなことも考える私です。


この本の中で共感した文章をピックアップしておくと。


大切なのは個人がどのような生き方をしても安心して暮らせる社会にすることだ。国の立場で考えると、「安心」な社会でも子供を持たない人は増えるかもしれないという懸念は残る。だが、「安心」でない社会では子供は増えていかない。


みんな、「不安」な中、生活してる。

もちろん、子供を産んだ人が、「不安」がないわけではないんだけど。

日本の社会が、もっと、安心して暮らせる社会になればいいし、しないといけないと思う。


これからの世の中は、子供を産んでも、産まなくても、ある意味、少数派になるらしい。

子供を産まない人が、50%を超えることは考えにくいけど。

子育て世帯は、去年初めて1,000世帯を割りこみ、多数派は、昔子育てをしていた人の世帯で、その点で、子育て世帯は、少数派になる、というか、もう既になっている。


大事なことは、多数派ではない同士が不信感を抱くような社会環境をつくらないことだ。例えば、子育て世帯の仕事を、子供を持たない人が無償で負担するといった状況はなくすべきだ。生産性を上げ、全員の仕事量を減らそうとする視点をまず持つ必要がある。


ホント、育休中の人の仕事を、無償で、子供を持たない人が尻拭いさせられるようなら、軋轢をうむし、育休も取りにくいってもんだ。

それは、組織の問題で、休む人とその同僚のどちらかが、無理して穴埋めするべき問題ではないよね。

育休取ってるなら、組織は、その人に給与を払ってるわけではないんだし、その浮いた分で、手当つけるか、代わりの人雇うか、しないとね!

と、妙に納得しました(笑)


もっともっと、深いいろんな話が乗ってるので、興味ある人は、よかったら、読んでみてください。


私は、また、自分の頭の中だけでは想像できてなかった、いろんな考え方で生きてる人たちのことが知れて、面白かったし。

これからの日本の社会は、社会の構造を急激に変えていかないと、今のままでは、対処出来ないことがたくさん出てくるなとも、思いました。

まだまだ、日本は、何でも、家庭の責任にする世の中だし、専業主婦の手厚い無償のサービスを理想とするところも大きいので。

無理だよと、みんな気付くべきです(笑)