「すぐ死ぬんだから」内館牧子 | ~心のポケットに~

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さらさらと零れ落ちていく日々・・・だからこそ書いてみたい。

 

すぐ死ぬんだから すぐ死ぬんだから
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表紙イラストにあるような、リュックに地味な服の高齢者スタイルを強く拒否する78歳ハナが主人公。オシャレに手を抜かないことで、実年齢には決して見えないことを信条としている。

 

(少々ネタバレになります)

そんなハナには、優しくていつも愛をささやいてくれる夫がいるが、ある日突然亡くなってしまう。悲しみにくれる中、死後になっていろんなことを知ってしまう。私は、桐野夏生「魂萌え」を思い出してしまった。こっちの方は豪快な感じかな。

 

主人公は高齢者の生き方を探る。「すぐ死ぬんだから」を免罪符にセルフネグレクトすることなく、衰退を受け入れ「品格のある衰退」をと。

 

内館牧子氏の本を初めて読んだ。映画化された「終わった人」に続く新刊ということで手に取った。脚本家だったからか、会話文とハナの心内語がずっと続く。前に記事にした若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」もそうだが、本作は読むのに疲れた。ハナがずっと持論を語っているような感じがするからだろうか。内館氏とダブって感じてしまった。

 

 

高齢期が長い今、「老い」をテーマにした本はますます多くなるだろうなと思う。