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父よ、ロング・グッドバイ 男の介護日誌
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一気に読んでしまった。
アメリカでは、認知症のことを「ロング・グッドバイ」と呼ぶことがあるらしい。少しずつ記憶を失くして遠ざかっていくかららしい。
母の死後、認知症になっていく父を看取る男性作家の記録である。加えて、妹も精神疾患で入退院を繰り返す。実家に住む二人を通院させ、薬を飲ませ、入院させ、入所させ・・・と近居で支える様子が綴られる。読んでいるだけで、大変さが伝わってくる。
案の定というか、著者は一時的にうつ病を発症している。相当な心労だったんだと思う。
父親の最期の様子が、私の父の最期と重なった。
★
著者は、病院や施設の対応への驚きや不満も書いている。肺炎をおこしているのに何時間も待たされた後、入院は様子を見てからと言われ、施設からは医療行為はできませんからと断られたこととか。
そうなのだ。施設に預けても、安心はできないのだ。施設の種類にもよるのだろうが、熱があっても、転んで怪我をしても、病院へ連れていくように連絡が来る。本人が不安定な時も連絡が来る。必要な物の連絡も来る。施設からの着信にはドキッとするのだ。
施設やケアマネや介護制度に助けられても、主として支えなければならないのは身内なのだ。
つくづく思う。
