それでは 。。。 や~っとまとまりました2月16日の続きです。
朝鮮王朝を描いたドラマを観ると よく耳にする言葉、
「ワンジャ(王子)」 「ウォンジャ(元子)」 そして 「セジャ(世子)」
について知らべてきましたが 。。。
高麗王朝のドラマを観ていると 「ファンテジャ(皇太子)」 「テジャ(太子)」
と言う言葉が使われているのが判ります。
皇太子(ファンテジャ)の略が太子(テジャ) ・・・ 次期王を意味しますが
それでは 何時から この「皇太子・太子」から「世子」に変わったのでしょう
とっても興味津々 知りたくなりました。
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朝鮮半島の歴史の流れを、ドラマに沿ってまとめてきましたが、その中で
以前、「ドラマを参考に時代を追って朝鮮王朝誕生まで」を簡単に3つに
分けて書いたことが有ります。 (ご覧いただけると嬉しいですが )
≪簡単に≫
高麗王朝を築いた「王建(ワンゴン)」は 地方の豪族と婚姻関係を結び、
その力を借りて王朝を築き王朝を維持しました。 その為・・・
豪族は門閥として力を着け、当然私兵を持ち発言力も大きくなっていきました。
4代王光宗は王権を強化するため、門閥豪族が所有していた奴婢を一部開放
させ その軍事力を弱小化させます。
。。。この頃を描いたドラマ「光宗大王~帝国の朝」
そして、文臣の強化に努め、次第に武臣をおろそかにするようになります。
しかし、やがて18代王毅宗のとき、散々馬鹿にされてきた武臣たちが決起
して文臣を虐殺、王も廃位させ新王(19代王明宗)を擁立し武臣政権を建て
ます。王はお飾りの王に過ぎません。
。。。 こちらはドラマ「武人時代」参考
繰り返される武人たちの権力闘争の中で王たちは廃位・擁立されますが
1213年23代王高宗が即位すると1216年契丹が開京に侵攻、それを
モンゴル軍の介入により退けると、今度はモンゴル=元国の脅威に怯え
るようになります。武人政権はかろうじて続きますが、1231年元の一次
侵攻から1273年まで度重なる侵攻を受け、高麗は荒廃していきます。
。。。 この辺はこのドラマ「武神」も
モンゴルとの戦いを継続しようとする崔氏政権を、モンゴルと講和を図ろう
とする文臣政権が武臣の金俊と共に倒すと、23代王高宗は元国に従属
することを宣言します。
高麗は元国に服属した状態に置かれ高麗は壊滅状態となります。
遂に1258年皇太子(後の元宗)を人質として元国に差出し降伏。
そして 高麗王は 皇帝・天子の呼称は一切禁止。
それに伴い 皇太子(太子)の呼称も「世子」に格下げされます。
追記 こちら、もっと細かく分って来ました
・・・ごめんなさい、マッタクシツコイ歴女アジュンマです
呼称などの他、どのように格下げされたのか~~
(23代高宗から屈辱の元の「駙馬(婿)高麗王」の時代)
次回もう少し 深く探ってみたいと思います。
。。。歴史大好きな皆様、どうぞご覧くださいね
間もなく高宗が死に、世子は高麗に戻り元宗即位すると、反元派は廃位
させようとしますが、元の力を借り親元派と共に元宗は王位を守り、また
世子を元に送り、世子時代を元で過ごし元の皇族・貴族の娘を娶り・・・
元の「駙馬(婿)高麗王」と蔑まれるのです。
。。。 ちょっと、話がそれてしまいましたが (笑)
ここから 6代の王の諱には 「忠」の文字がつけられます。
「25代忠烈王・26代忠宣王・27代忠粛王・28代忠恵王
29代忠穆王・30代忠定王 」 です。
この約80年に渡る元朝からの支配から脱却を図ろうとした王が
「31代王 恭愍王(コンミンワン)」 です。
。。。ドラマ「信義」や「シンドン」、映画「霜花店」など
やがて、朝鮮王朝が建国されますが。。。
皇帝・天子および 皇太子・太子の称号が使われず
そのまま 「王および世子」として継続、
朝鮮王朝第26代高宗が 「大韓帝国」を建てて
初代皇帝となるまで 継承されていくことになります。
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まだまだ、わからないことだらけの 「特に高麗の歴史」
今韓国で放送中のMBCドラマ「奇皇后」は
≪高麗28代王忠恵王≫からの時代背景ですが
ドラマの中で出て来る、チュ・ジンモ演じる「高麗王ワンユ」は
この「忠恵王」とは全く別の ≪架空の高麗王ワンユ≫として
描かれております。 ドラマの進行に併せてまた詳しく
史実には異なる創作された部分も多いですが。。。
とても興味深い「史実に伴う」部分も多くワクワク視聴
しています。
。。。。 ドラマ「奇皇后」
。。。 次回は 「奇皇后」関連として
〝忠”の字の付く高麗王(元の婿国)の時代
を詳しく掘り下げてみたいと思います
ますます 韓国史劇の魅力にハマってしまいます。
同じく 史劇大好きな皆様のお役にたてると嬉しいです
(韓国史劇をもっと楽しく観るために )関連