先日、愛知県小牧市にありますメナード美術館に、「田渕俊夫展」を見に行って来ました。

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小さな美術館ですが、とてもいい企画をされているところです。

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入口のドアの写真

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日本画の作り上げ方は着物の加工と似ているのが、この田淵俊夫氏の描く絵は本当にやわらかく、奥行きのある深い雰囲気をもっています。



着物作りの裏話!京友禅の着物をプロデュースする3代目のひとりごと!


それは加工の仕方に凝っているからとも言えるかもしれません。

プラチナ箔やカチンの使い方が絶妙で、むっくりした味を演出しているのでしょう。

本当に勉強になりました。


技を見るならメナード美術館へ。6月17日(日)まで、開催されています。

名古屋市美術館でも5月2日(日)まで、田渕俊夫展を開催されています。

名古屋市美術館の方が展示作品も多そうなので、またいってみたいと思います。





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今日の雨で桜も少し散ってしまいそうですね。



さて、今日は久しぶりに作品をご紹介です。


先月末に京都市美術館で開催しました「京都染色美術展」の回顧もゆっくり時間をとって書きたいなと思っているのですが、まずは見に来られなかった読者様に、出展しました3点のうち1点をご紹介したいと思います。


これは今回出展の作品の中で、もっとも軽い加工の訪問着です。



タイトルは、「松竹梅」



着物作りの裏話!京友禅の着物をプロデュースする3代目のひとりごと!


こちらは、美術館に出展するために作ったと言っても過言ではない作品です。


松竹梅の着物は、市場にたくさんあります。当社でも過去にたくさん作ってきました。


ただ、普通に青竹で松竹梅にしてもな~という思いがありました。


売るために作るのではない、見せるために作りたい…

そんな思いが美協デビューの僕にはあったのです。



2月のある日、シャワーを浴びながら、「朱色の竹って、そういえば着物で見たことないな…でも、たしか朱竹ってあったはず…」と思いついたのです。


早速インターネットで「朱竹」を検索すると、やっぱり暖簾や掛け軸では使われていました。


その意味を調べると、


「古来、中国・延平山に生息するという朱色の竹には寿徳・福徳・財徳の「三徳」が宿るとされる朱竹。特に健康長寿・商売繁盛の由緒正しい名題材」


と書かれています。


これは、着物の柄にしてもいいじゃないの!


美術館に出展するには、加工の重たいものを出したい…

でも、今の時代に柄の詰まりに詰まった高い訪問着がバンバン売れるわけでもない…。


そんな葛藤から、「構図と色で見せよう」と思ったのです。


そして、「背中にスカッと1本のインパクトのある朱竹を通そう」と思いました。


風になびかせて動きをつけるのはどうだ?と、下絵職人さんからアイデアをもらいました。


そして、僕が一番こだわったのは黄姿です。


朱色の竹が全身に出ては鬱陶しいだろう。「松竹梅」はおめでたい柄なので、お正月、新春に着られるよう前から見える絵は「梅」だけにしよう。


それで、後姿だけにシュッと朱色の竹を斬新に描いたのです。



パッと目を引く、甘すぎずいやらしくない、かといって古典すぎるような渋さもない鮮やかな朱色を、友禅屋さんに張り付いて出してもらいました。


ちょっと画像では色が変わってしまっていますが…



着物作りの裏話!京友禅の着物をプロデュースする3代目のひとりごと!


その分、松は控えめのグリーンを使い、朱色と喧嘩しない感覚で友禅してもらいました。




梅は光琳の梅の形がいいですね。



着物作りの裏話!京友禅の着物をプロデュースする3代目のひとりごと!


少しだピンクのぼかしも入れています。


仕上げに、金駒の刺繍も。


京都染色美術展、3500人以上の来場者がありました。

たくさんの人が、この朱竹の松竹梅の訪問着の前で立ち止まってくれました。

この訪問着はそんな思いをこめて、こだわって作った作品です。



いい出会いがありますように…。



着たい方は手を挙げてくださいませw




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今年はやや遅咲きの枝垂れ桜ですが、京都府庁旧本館の見事な枝垂れ桜も満開です。

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旧本館の中はレトロな昔のままの作りで、趣ありますよ!

桜をゆっくり見れる穴場かもしれません。

窓から見える景色です。

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あとニ、三日は見頃ですので、ぜひ!


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もちろん無料。期間限定で一般公開していますよ。

お近くの方はぜひ!





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