『怒りのデス・ロード』のド派手爆音と世界観と比べると、主人公・フュリオサの成長物語という意味で、シリアスでちょっと地味と言える。
ウォーボーイズの狂って、ちょっと笑っちゃう感じも抑え気味。
その中で、ディメンタスを演じたクリス・ヘムズワースだけが滑稽な存在でクスリとさせられる。
しかも、見た目が完全にマイティ・ソー。
フュリオサの成長物語として、怒りのデス・ロードへのつながりが良く理解できる。
彼女が隻腕な理由や“緑の地”の秘密も。
ただ、アニヤ・テイラー=ジョイはシャーリズ・セロンと比べると線が細すぎる。
『モンスター』を演じたセロンとの差か。
とはいえ、細いながらもアニヤ・テイラー=ジョイも子ども時代を演じた子役も芯の強さを感じる演技。
また、最後に復讐を果たすも、勧善懲悪の物語ではないところに時代性も感じた。