NewsPicksのWEEKLY OCHIAI でも定期的に行われる落合陽一氏と先崎彰容氏の対談。

 

その話の展開が予想もしない広がりや、つながりを生み、読んでいる自分まで賢くなった気になる。

 

気になる部分が多くて、本が付箋だらけになった。

 

前半は先崎氏の保守主義者としての意見に首肯する。

 

<私が「純粋主義」と定義したうえで反知性主義の問題点だと考えるのは、次のような理由があるからです。それは異様なまでの昨今の「自己啓発本」ブームと自然食礼賛、そして「霊性」などの言葉に代表される、スピリチュアル・ブームの源泉だからです。私たちは今、異常なくらい、自分の身体に対しての興味を持っているでしょう。体内から異物を排除したいという傾向は、広がりを見せている。身体内部から異物・不純を排除したいという精神傾向—純粋主義!!—は、実は、アメリカの反知性主義に震源があるのです。>

 

この指摘を読んで、『保守』と言われる新興政党と、その支持者たちを思い出した。

 

つまり、そんな純粋主義は、本来の保守主義からすれば危険な思想なのだ。

 

後半は落合氏の視点で語られるAIやデジタルの未来に、はっとさせられる。

 

<僕は最初、AIが作るものは「コンビニのおにぎり」みたいなものだと思っていたんですね。人間の手で握られたものより清潔感があるだろうと。せいぜいその程度の差かと思っていたら、観察を続けているうちに、日本酒で言うところの純米大吟醸っぽくなってきたなと感じるようになって。単に清潔なだけじゃなくて、AIだからこその磨き上げられた良さというものがある。>

 

そんな二人の対論を、自分なりに解釈すると、AI時代に人間は純粋なものより、雑味やグラデーションの部分にこそ、意味が生まれてくるのだなと考えた。

 

タイトルに引かれた本書。

 

序盤は、予想通り職場にいるモチベーションの低い若者の扱いに悩んでいるという管理職の悩みに心理学者の榎本氏が感じたことが述べられている。

 

だが、途中からそもそも「自分がしたい仕事」探しに追われている若者たちの現状に、警鐘を鳴らす方向にシフト。

 

なるほどと思った。

 

たとえばキャリアデザインという言葉があるが、それに意味があるのか?と疑問を呈す。

 

<大学生約200名を対象に行った調査では、『10年前どころか5年前でさえ今の自分を予想していなかった」という学生が61%であり、「予想していた」という学生の22%を大きく上回っていた。(略)今のうちから将来の展望を固定的に考えて、そこから逆算して今なすべきことを決めるということは、他の可能性に対する準備をしないということにもなり、自分の可能性を狭めてしまう>

 

大谷翔平の目標達成シートに象徴されるように、大きな目標に一心不乱に進むことが称賛される。

 

でも、それは大谷翔平だからできること。

 

むしろ<「未決定の心理状態」を肯定的にとらえ直し、心を開いた状態を維持することの大切さ>を本書では説いている。

 

すぐに「できません」と言う人は、そんな柔軟性がないということなのだろう。

なんだかんだで今年初めてのライブは豊洲PITでARCH ENEMY。

 

以前、Gojiraをこの会場で観たときはスカスカで(内容としては最高のライブだった)、東京中のフランス人が集まったんじゃないかと思ったほど外国人率高かったが、今日はほぼ満員で日本人がほとんど。

 

ドリンクチケットをビールに引き換えるが、会場内に持ち込めないので急いで入り口付近で飲む。

 

このシステムはライブハウスとしてどうなのか?

 

行列並んでトイレをすまし、会場に入る。

 

舞台には”PURE FUCKING METAL”の幕。

 

会場で流れる曲がMETALLICAのFor Whom The Bell TollsからLOUDNESSのCrazy Nightsに変わると音量が上がり、”M・Z・A!”の声が上がる。

 

そして、Khaos Overtureのテープに変わり大歓声。

 

セトリで知っている展開なのだけど、鳥肌でこれこそPURE FUCKING METALだ。

 

メンバーが登場しYesterday Is Dead and Goneへ。

 

なんといっても、親ヴォーカリストのローレン・ハートに目が行く。

 

声質的にもパフォーマンス的にもアンジェラに近いか。

 

その鍛え上げた肉体同様、咆哮がパワフルに響く。

 

ARCH ENEMYといえば、マイケル・アモットというギターヒーローがいるから、ギターソロなどに目が行くものなのだけど、歌っていない場面でもどうしてもローレンを追ってしまう。

 

色んなSNSの投稿でも大絶賛の声が多いが、本当にそれだけ存在感があって”ARCH ENEMYの新時代”を象徴する存在だ。

 

序盤はMCもほとんどなく、一気に畳み込む感じで曲が続く。

 

前日はギタートラブルあったようだが、今日は演奏も完璧で心地よい。

 

中盤で長めのMCの際には「ローレン」コールが起こり、ローレンははにかんだ感じ。

 

マイケルが「スゴイ、ローレンサン」と茶化して場が和み、そこから新曲のTo the Last Breathは良い流れ。

 

本編最後のBlood on Your Handsでは「Remember!」の大合唱。

 

アンコールまで一切だれることなく大ラスのNemesisでは、風船が飛んできて大団円。

 

1時間半以上やったはずなのに、本当にあっという間に終わってしまった。

 

考えてみるとARCH ENEMYはLOUD PARKなどで何度も見ているけど、単独公演は初めて。

 

それを後悔するほど大満足の内容だった。

まさにPURE FUCKING METAL!