『哀れなるものたち』に続き、エマ・ストーンの俳優魂炸裂。
ヨルゴス・ランティモス監督とのコンビは、外さない。
エマ・ストーン演じる敏腕女性経営者ミシェルが、彼女が宇宙人だと信じる陰謀論者のテディと従兄弟のドンに拉致される。
ここから高IQのミシェルと陰謀論にはまったテディ、そして境界知能が疑われるドンとの会話・交渉劇。
合間に見えるのは、おそらくテディは保安官に性的な虐待をされた経験があるのだろうということや、今の仕事に不満を持っているということなど。
その結果、陰謀論にはまっていくというアメリカの病巣を描いている。
そのテーマ感と、終盤の無茶苦茶な展開は『エディントンへようこそ』に近い。
荒唐無稽で狂ったエンディングこそ、まさにアメリカを描いた映画なのかもしれない。

