1月9日(木)晴。

 

 宿の目の前の松屋で朝定食。そして南海の急行で和歌山港へ。「徳島好きっぷ」は南海電鉄と南海フェリーのコラボで大阪から徳島まで2200円で行けちゃうんです。しかし7時発の急行以外では特急になってしまい520円かかるので早起きが必要。節約家としては絶対に早起きしなくてはならぬ。

 

 ホームで指定券が買えるのは合理的 

 

 和歌山港駅で下車。案内に従って駅構内を歩いていたらいつの間にか乗船しているという連結の良さ。ちょっと感動しました。南海すごいぞ!フェリーは穏やかな瀬戸内海を船や島をかきわけながら2時間ほどで徳島に到着。

 

 

 連絡バスで徳島駅前へ。駅前にはヤシの木が植わっています。南国ですねえ。あのヤシの実は落ちてきて危なくないのかなあ。妙な心配をしてしまいます。

 

 

 観光案内所で徳島県の地図などをゲット。駅地下のコインロッカーに荷物を預け自転車を借ります。電動アシスト付きが借りられました。運動不足だし膝を痛めているし使ってみたかったし、丁度良い。6時間で270円。安いですね。

 まずはお遍路さんの始まり、一番札所霊山寺を目指します。18.5kmもあるから自転車では無理と観光案内所で教えられましたが、1時間もあれば着くのではないだろうか。中心部を抜けたあたりでちょうどお昼。「徳島ラーメン」の幟を見かけて止まりました。まるですし屋のような店構え。たぶん以前はすし屋だった店舗で開業なさったのでしょう。すし屋がラーメンを始めたわけではなさそうでした。カウンターには冷蔵ケースが付いていました。徳島ラーメンとはメニューには書いてなかったのでメニューの一番上のラーメンを注文。醬油ラーメン肉多めの細麺650円。よし。これで徳島ラーメン制覇だ。

 

 

 観光案内所でもらった頼りない地図を見ながら川と山の形を見て見当を付けて走ります。軽い向かい風、軽い上りで電動アシストのスイッチオン!おお!気持ち少し漕ぎが軽いぞ。しかしこれならアシスト無しのスポーツタイプを借りた方が良かったかも。しかし、舗装が悪いからスポーツタイプの細いタイヤでは心細いかも。歩きのお遍路さんを見かけました。方向はあってるなきっと。

 

  ドラムカン発見!開店前でした。残念 

 

 約1時間、15kmほどで一番札所の霊山寺に到着。大きな売店ではお遍路さん用品が揃います。なんちゃってお遍路さんの私にはもちろん不要。写真を撮り一通りお参りして世界平和をお祈りして次へ。二番札所までは割とすぐ。

 

  まず、一番に来ないとスタートした気がしないよね 

 

 車道は狭く歩道も狭い四国の道。歩道は所々切れていて強制的に車道に追い出されます。いったいどこを走るのが正解なの?車道の端を走っていると後方からクラクションを鳴らしてくれる怒った顔のドライバーさん。「自転車は歩道を走れ!」と言わんばかりに追い越しざまに歩道を指さして通り過ぎていきました。大型トラックならともかく、軽のワンボックスでは自転車の追い越しに苦労するとも思えず。四国では道路交通法も違うのだろうかしら?自転車を借りる時に手渡された紙にはしっかりと「自転車は車道を走るように」と書いてありましたが。

 せっかく一番札所をスタートしたばかりなのに。心が乱されるではないか。あのドライバーは何者?教育関係者か?でも俺は小学生ではないぞ。お年寄りには近づいているがの。いや、わかった!あれは姿を変えたお釈迦さまだ。俺の旅を安全に導いてくれるお導師様だったのに違いない。「法律なんぞいいから少しでも安全な所を走りなさい」。そういうことか、と思うと少々イライラ、モヤモヤしていた気持ちも収まりました。南無~。

 

 二番札所は極楽寺。浮かれた感じは全くなく落ち着いた雰囲気になりました。次、三番札所に向かおうとして、「四国のみち」という案内と遊歩道を発見。これは歩きお遍路さんのための道のようですね。自転車で行ってもいいのかなあ。ちょっと狭いので遠慮して車道を進みます。

 

 

 県指定史跡愛宕山古墳の矢印発見!700mの距離なら寄り道決定です。少々急な上りもアシスト付きなので問題なし。自転車を降りて竹藪を抜けると人生初の前方後円墳がありました、って看板で説明されないと全くわからない。堀もないし。ただの裏山の頂上付近にフェンスで囲まれた一角があって、その中心部に石積みの地下に続く入り口がなんとなく見えている。歴史に興味がある人にはたまらないんだろうなあ。

 

  ここから山登り~ 

  フェンスで囲まれているので望遠で撮った入り口 

 

  看板有り。ただの裏山ではなく前方後円墳なのだ 

 

 三番札所は金泉寺。ここも落ち着いた雰囲気です。せっかくならここから四番、五番と行ってみたくなりますが、今日はここまで。土地勘の無い所で電池の残量も気になりますからね。

 

 

 歩道がしっかりしてそうな大きな道を選んで徳島駅まで戻りました。トータルで約35km走って電池残量は60%。なんだ、こんなことなら最初からフルパワーで走れば良かった。

 

  徳島駅前の地下駐輪場の入り口 

 

 JRで高松に向かう途中に86番札所の志度寺があります。徳島から高松に向かう線路は単線。先頭車両は運転席が左側にありまして右側からは前方が丸見え!私は鉄道マニアではないのですが普通列車は良い。実に良い。先を急いでいる人には申し訳ないが、あのゆっくりなスピードが良いんです。特急、新幹線と速度が上がるにしたがって旅はただの移動作業に変わり、つまらなくなってくるような気がします。迫ってくる山、トンネル。駅では対向してくる列車とすれ違い、信号待ち、運転士さんの指差喚呼も。カシャカシャとシャッターの音を立てて撮っていたせいか、カーテンを閉められちゃいました。さっき車に怒られながら自転車で頑張って走っていた所も通り過ぎました。なんだかもったいない。

 

  出発進行~          

 

 志度に着く前にあたりは真っ暗。この距離にあの速度では当たり前か。お参りは明日です。そのまま高松に行こうかとも思いましたが、とりあえず下車。琴電志度から高松市内に行くことにしました。なんちゃって乗り鉄。琴電にも乗るのだ。琴電志度は終着駅なのですが、到着した電車がそのまま何事もなかったかのように折り返して発車していくんですね。さすが私鉄。合理的です。明るい時間だったら車窓からの景色も楽しめたのに。ちょっと残念。

 

  JRから乗り換えた琴電志度駅。もう真っ暗~ 

 

 高松の琴電瓦町駅近くのゲストハウスにチェックイン。一泊で予約していたのを二泊に。その場でできると思ったらネット経由で予約した方が安いという話で目の前にいる人向かってネット経由で延泊。二泊で3200円。アーケード街まで50mと便利な立地の、一階がバーになっている別のビルに案内されました。二階フロアには巨大な二段ベッドが三台並んでいます。手作りのカプセルホテルといった感じです。ビルが古くてテナントが入らないのかな。道路側は大きなガラス面になっています。下の道路が丸見え。

 

 

 

 夕食はアーケード街をウロウロして、はなまるうどん田町店。せっかくならスマホを活用しておいしい店を検索でもすればいいのにねえ。スマホいつまでも初心者。いや、でもね、全国チェーン店が本場の香川にもあるわけですよ。おいしくなかったらやっていけないわけですからね。そういえばMG製麺は見かけなかったなぁ。

 それにしても、高松はアーケード街が発達していますね。雪が降らないから落雪の心配がいらないのも大きいのかな。雨よけの意味が大きいのかな。それと、アーケード街を走る自転車の多さ。怖いわ。でも皆さん慣れていらっしゃるようでスイスイなんですよね。阿吽の呼吸で。けっこうなスピードで走って行くんですが、滞在中にぶつかったようなシーンにはお目にかからず。そして、中心部の「自転車は降りて歩きましょう」のゾーンでは誰も乗っていなかったような。マナーがいいのかな。