どちらも正解であり、どちらも正解でない、その理由は？
ちょっと気になる検索項目がありました。
ご兄弟で隣同士の墓地を購入したほうが良いのか、しない方が良いのかという質問ですね。
答えは「YES」と「NO」、どちらも正解なのです。
その理由を説明します。
この問題について私は過去に記事を書いた事がありますが、もう一度考えてみたいと思います。
兄弟同士が隣同士で墓地を購入する時に考えなくてはならない事。
仲の悪い兄弟も居る中で隣同士の墓地を購入しようと考えられてる兄弟仲はとても良いですよね。
お二人が隣同士でお墓を建てる時に気を付けなくてはならない事を説明します。
なるべくなら同じ石を使わないこと。
石材店から見せられたサンプル石と全く同じ石でお墓は作れません。
それも2基分。
「真壁小目極上品」を2基作ったとしても、「インド銀河」を2基作ったとしても、
僅かですがどちらかがキレイに見えます。
ただ8寸和墓を2基分なら可能かもしれません。
富山のお墓ではやらない方がいいと思います。
兄弟だから同じ石を使いましょうと考える方は多いです。
弟さんの方の石の方がキレイだったら、ちょっと困りませんか？
出来れば別の石を使う事をお勧めします。
別の石を使うのであればデザインは一緒で構いません。
大きさも一緒で良いと思います。
大きな外柵・舞台を作って一緒に墓石を建てない方が良いです。
墓地と墓地の間に縁石などがあればこういう事も出来ませんが、時々見かけますよね。
玉垣もまわして燈籠も建てて、実際にこういうふうに建てたら立派に見えます。
しかしですよ、100年後にお墓の建てかえの時期が来たとします。
お兄さんの子孫が建てかえたい、弟さんの子孫が建てかえたいとは思っていないとしたら話が前に進みません。
このトラブル、けっこうあるんです。
富山にも大きな間地積の納骨室の上に5基くらいお墓が建ってたり、同じ舞台に2基のお墓が建っていたり。
実際に一方の方が建てかえたいと思っても意見が合わない事が多く、新しいお墓にしたいと思っても出来ないという人に何人も会ってきました。
これから新しいお墓を建てるのに建てかえの事まで考えなきゃならないのかと思われますが、将来に考えられる事なので一緒の外柵・舞台の上にはお墓を建てない方が良いと思われます。
同じ墓地でも兄弟の墓地が離れている場合
何区画か離れていた場合は同じ石を使ってもいいと思います。
隣同士だから見比べてしまうのです。
（実際はよ～くみりゃ分かりますが）
ちょっと離れてたらそんなに気になりません。
まあ、ニューインペリアルレッドを使ってお兄さんが朱色のような石で弟さんが真っ赤の石なら問題ありですが、そういう石は使わないで品質にばらつきが無い石を選べばいいと思います。
基本的にお兄さんより大きなお墓、良い石を使わないほうが良いので、一緒な石を使い一緒なデザインでお墓を建てるのであれば少し離れた区画を選ぶ方が良いのではないでしょうか。