皆さんこんばんは。
先週末あたりからぐっと気温が上がってきましたね!
我が家のうさぎも暑さでぐだーっとしています。
熱中症には気を付けたいですね。
さて、今週のお話です。
今週は少し実用的というか、専門的なお話にしてみました。
「うちの子はなんだかいつもぼーっとしてるな」とか
「そわそわして落ち着きがないな」と思うことはありませんか?
話しかけてもぼんやりしていてこちらに意識が向かない
座っていても貧乏ゆすりをしたり、目に入ったものに意識が向いてしまったり
子どもによっていろいろな反応があり、その度に支援者側も四苦八苦すると思います。
この2つ、相反しているようで共通点があります。
その共通点とは
「注意散漫」ということです。
ぼーっとしてしまっても、そわそわしていろんなところに視線が飛んでしまっても
どちらにせよ注意を向けることは難しいですよね。
そして、この注意の難しさの原因には多くの要因が考えられますが
今回はその中の1つである「覚醒レベル」とちょっとした対処法についてお話します。
覚醒レベルとは、簡単に言うと
脳のエンジンの様なもので、このエンジンがかかるからこそ注意や記憶力が働いてくれます。
いわば注意力や記憶力の土台の様なものです。
なので、注意散漫だったり記憶力が乏しい子に対しては
その原因の1つとして覚醒レベルの問題が潜んでいる可能性があります。
ぼーっとしている子の場合はなんとなくイメージがつきやすいかもしれませんが
「そわそわして多動な子まで?」
と思う方もいるかもしれませんね。
実は、落ち着きのない子の中にも覚醒レベルの問題が潜んでいて
低すぎると、自分にエンジンをかけようとして動き回って刺激を入れることで覚醒を上げようとすることがあります。
それが結果として多動に見えてしまったり
高すぎると、逆にエンジンがかかりすぎて目に見えるもの全てに反射的に反応して、多動になってしまうことがあります。
覚醒レベルはこれほどまでに子供たちに大きな影響を与えています。
では、どうやってこの覚醒レベルをコントロールしていくか...
これには、前庭感覚の刺激が有効です。
※前庭感覚とは・・・揺れる、回る、バランスをとるなどの感覚のことです。
情緒の安定や覚醒レベルに大きな影響を与えています。
覚醒レベルを上げたい時は
大きく揺らす、回るなどのダイナミックな動きを入れるといいです。
例えば、ちょっと高い段差から飛び降りたり、ジャンプだったり椅子に座ってクルクルしたりがその辺りです。
逆に覚醒を下げたい時は
ゆっくり揺らすなど、ゆっくりした動きを取り入れるのがいいです。
例えば、抱っこしてゆりかごの様に揺れたりする刺激がもってこいです。
最近よく売られているハンモックなんかもいいですね。
触覚もなかなか有効で
特に手には感覚を受け取るセンサーがいっぱいあるので
そこに焦点を当てるととりかかりやすいかもしれません。
覚醒を上げたければ
水で手を洗ったり、砂遊びをしたり(今はキネティックサンドなど、家でできる砂遊びもありますね)。
覚醒を下げたければ
毛布やタオルなど、心地良いと感じるもので手足をゆっくり撫でてあげたり。
毛布で包んであげるのもいいですね。
子どもによって好みの感覚や遊びはそれぞれですが
子どもは自分にとって必要な感覚を知っているので、いろいろ試してみるとヒットするものがあるかもしれません。
覚醒の高い低いの判別は、専門職でもいろいろ試したり推測することで分かるものなので
判別をするというよりかは、先程お話した方法を試してみて
その子が落ち着いたり意識が向きやすくなる刺激を探してみた方が分かりやすいかもしれません。
とはいえ、少し難しいお話でもあるので
分からないことがあれば、答えられる範囲でお答えするので気軽に聞いて下さい(^-^)
今週も最後まで読んで頂きありがとうございました。
また来週もお待ちしています(^^)