マイケルE・ガーバーの教え 社長が会社にいなくても回る仕組み経営講座 -34ページ目

マイケルE・ガーバーの教え 社長が会社にいなくても回る仕組み経営講座

 このブログでは、ビジネスを中心に、書評、名言、ビジネス用語解説、時事問題等を斬新な発想でお伝えして行きます。
 
 

「ビブリア古書堂の事件手帖」は“月9”でドラマ化され、

本はシリーズ3巻で累計380万部を突破し、
マンガの連載も始まりました。

作者の三上延さんは元古書店員です。
古書店から作家というと、

ヘルマン・ヘッセや出久根達郎さん、
三浦しをんさんなど、実は古くからある黄金パターンです。

ストーリーは鎌倉にある古書店「ビブリア古書堂」を舞台に、美人



店主の篠川栞子(しのかわ・しおりこ)らが、さまざまな古書にま


つわる謎や秘密を解き明かしていく物語です。栞子は、極度の人


見知りだが、本の話題になると話が止まらなくなるという性格で、


鋭い観察眼も持っています。

累計で380万部売ったというのもすごいですが、


古書店と古典文学がモチーフになっているのが面白いですね。


ミステリーですが、夏目漱石の「それから」、太宰治の「晩年」な


どの名作が登場し、うんちくが語られながら謎が解き明かされて


いく形式で、読後には題材になった名作を読みたくなるという仕


組みになっているそうです。


古典文学の復興にも、つながっているところが素晴らしいと思い


ます。


$マイケルE・ガーバーの教え 起業家の神話講座-東京の雪


東京もすごい雪でした。

渋谷と新宿に行きましたが、

別世界でした。

登山靴と登山用のコート、登山用の下着着用で、

よかったです。(笑)

それぐらい本格的な雪でした。

冷凍庫の中のような寒さなので、雨が雪に変わるのも

当然ですね。


この雪でも登山の恰好だったので、安心して歩けました。

スタイリストも納得の恰好だと思います。(笑)


明日は凍るので、さらに危険だと思います。
2009年に公布された中小企業円滑化法は、2度の延長を
へて、ついに、今年3月をもって終了を迎えます。
その間、2012年9月末までのリスケ(返済猶予)は、
約370万件(40万~60万社)、102兆円の返済条件変更が
ありました。

今年、4月以降は40兆円が破綻懸念先債権になるという
声もあります。

つまり、中小企業の大量破綻、金融機関の経営悪化が予想
されています。

もちろん、政府と金融機関もそれを見越して、それなりの準備を
しているので、大きな混乱はないとの見方もあります。
どちらにしても、注意しておくに越したことはないでしょう。


07.会計学とは?

 1966年のアメリカ会計学会(American Accounting Association)の定義によると、
「会計とは、情報利用者が、事情に精通した上で、判断や意思決定を行うことができるように、経済的な情報を識別し、測定し、伝達するプロセスである。」この説明だけではわかりにくいと思います。

 情報利用者とは経営者、投資家、金融機関などのことです。経済的な情報とは財務情報のことです。会社が行う会計には財務会計と管理会計があります。

 財務会計は、銀行や国など外部の利害関係者に対して業績を報告するものです。

 管理会計とは経営者自身が自ら財務状況を把握するためのものです。
 
● 会計の歴史
 
 ヨーロッパでは11世紀から13世紀にかけて十字軍の遠征のさなかに、交易が栄えました。特にイタリアのベニスは大きな発展を遂げました。その中で、お金を管理するための手法として、独特の帳簿をつけ始めました。これが現在の会計の始まりといわれています。二重記入によりお金の出し入れを管理しました。
 
 1494年に修道僧ルカ・パチオリが「ズマム」で内容を整理し後世に伝えました。「ズマム」こそが今日の会計学の元祖です。ゆえに、ルカ・パチオリは会計の父と呼ばれています。

● 財務諸表

 財務諸表には貸借対照表(バランスシート)と損益計算書(プロフィットアンドロスステートメント)とキャッシュフロー計算書があります。決算書ともいいます。この決算書を読むときの大事なポイントは3つ合わせてみることです。

 なぜなら、貸借対照表(バランスシート)と損益計算書(プロフィットアンドロスステートメント)とキャッシュフロー計算書は同じ内容を別の視点で表したものだからです。先ほどいったように巧妙に化粧された決算書の真実を見抜く方法は
3つ合わせてみることしかないのです。

 たとえば、損益計算書で利益が出ていたらキャッシュフロー計算書でも確認します。また、効率よく資産を使っているのかを確認したい場合は、損益計算書と貸借対照表を見くらべます。会計では常に3つの財務諸表を見くらべる必要があります。

● 貸借対照表(バランスシート)

資産の分 負債の部
   
流動資産 流動負債
   
固定資産 固定負債
   
繰り延べ資産 純資産の部
   資本金
   剰余金
   
   
   



 一定期間における財産の状況を表しています。資産の部はお金の使い道を表します。負債の部と純資産の部はお金の出所を表します。負債の部は返さなければいけないお金です。純資産の部は返さなくていいお金です。
 
 一定期間というのは1年とか3ヶ月などの期間のことです。資産というのは現金や預金、商品、建物などのことです。負債というのは借入金などのことです。純資産というのは資本金などのことです。
 
 左側はお金の使い道を表しています。

 別名バランスシートというのは左と右の数字か必ず同じになるからです。簿記では左を借方(かりかた)、右を貸方(かしかた)といいます。左だから「かりかた」と覚えてください。「ひだり」の「り」が入っています。
 
 流動資産とは1年以内に現金化される資産のことです。現金、預金、受取手形、売掛金などがあります。受取手形とは有価証券の一種で、後で現金で受け取ることを約束するものです。売掛金は手形という実物がない場合に使います。売掛金は帳簿上だけに存在するものです。
 
 固定資産とは1年以上現金化されないものです。車や機械や工場などのことです。
繰り延べ資産とは支払った費用の中で、将来にわたって企業に利益をもたらすと考えられるものを指します。創立費、開業費、研究費、開発費、新株発行費、社債発行費、社債発行差金、建設利息の8つに限定されています。
 
 右側はお金の出所を表しています。
 
 流動負債とは、1年以内に支払わなければならない負債のことです。支払手形や買掛金などがあります。支払手形は受取手形に対応するものです。後でで現金で支払うことを約束するものです。買掛金は売掛金に対応するものです。買掛金は手形という実物がない場合に使います。買掛金は帳簿上だけに存在するものです。
 
 固定負債とは返済期日が1年以内に到来しないもののことです。社債や長期借入金などがあります。社債は広く一般の投資家から借金をすることです。長期借入金は取引銀行からする借金のことです。
 
 このように貸借対照表においては資産や負債を流動または固定のいずれに区分するかを判断するためのルールのことを一年基準(one year rule)といいます。
 
 純資産の部は資本金と剰余金からなります。純資産の部は返さなくていいお金です。資本金とは株主からの払込金です。剰余金とは会社が過去に上げた利益の蓄積です。株主にはお金を返さなくてもいいことになっています。その代り株主は株式市場で売買ができるようになっています。また、毎年会社の利益のなから配当金をもらう権利があります。






●損益計算書(プロフィットアンドロスステートメント)
 
売上高
売上原価
売上総利益
販売費及び
一般管理費
営業利益
営業外収益
営業外費用
経常利益
特別利益
特別損失
税引前当期純利益
法人税等
当期純利益







 会社の一定期間の経営成績(業績)を表したものです。売上高が一番上にありそっからいくつかの費用を引いて最後に残ったものが当期純利益になります。
 
 損益計算書を作る目的は、利益がどのように作られたのかを確認し、最終的な利益を計算するために作られます。
 
 販売した商品・サービスの代金から「売上原価」を引いたものが「売上総利益」になります。別名「粗利益」ともいいます。たとえば、30円で仕入れたペンを100円で売れば70円の「売上総利益」または「粗利益」となります。
「売上総利益」から「販売費及び一般管理費」を引いたものが「営業利益」になります。「営業利益」は会社の本業の儲けを表します。
 
 「営業利益」から本業以外の儲けである「営業外収益」(受取利息や配当など)と本業以外の支払いである「営業外費用」(支払利息など)を加減したものが、「経常利益」になります。
 
 「経常利益」に臨時的に発生した利益(特別利益)と損失(特別損失)を加減したものが、「税引前当期利益」になります。法人税等を引いたものが、「当期利益」となり最終的な利益が確定します。






●キャッシュフロー計算書
 
活動 意味
営業活動によるキャッシュ
フロー 本業でどれだけキャッシュを、
  稼いだかを示します
   
投資活動によるキャッシュ
フロー 本業で稼いだキャッシュを、
  どこに投資しているのかを示します
   
財務活動によるキャッシュ
フロー どれだけ借金を返したのかを
  示します
   
   


 会社の経済活動の中で現金の出し入れを示したものです。アナリストや会計士などのプロは3つの財務諸表の中でキャッシュフロー計算書に一番注目します。なぜなら、キャッシュこそが会社の実態を表しているからです。前にも書いた通り、「会社の利益」と「キャッシュの利益」は別物だからです。
 
 具体的にいいますと「会社の利益」は帳簿上のもので現実には存在しません。それに対して「キャッシュの利益」は現実に手元にある現金になります。
 
 スーバーやコンビニ、肉屋さん、花屋さんなどのような現金商売の場合はその場で現金が手に入ります。クレジットカードを使った場合などの例外はありますが、基本的にその場で現金が入ります。しかし、企業間の取引ではその場で現金取引することはむしろまれです。先ほど書いた、掛や手形のように支払が後になることが普通なのです。この収支のずれが黒字倒産を起こすのです。
 
 3つの財務諸表を簡単に説明させていただきました。3つの財務諸表を完全に理解しようとするとかなりの勉強が必要になります。しかし、あなたが会計の専門家になる必要がなく、実務で使うレベルでいい場合は、そんなに難しく考える必要はありません。ポイントを押さえれば十分なのです。まずは、習うより慣れろの精神です。まずは巻末の財務諸表の事例を見くらべてみてください。
 
 現在はネットで主だった大企業の財務諸表を簡単に見ることができますので、実際に確認してみてください。
 
 トヨタ自動車の財務諸表はこちらからご覧になれます。(http://p.tl/Q8ir)
 日産自動車の財務諸表はこちらからご覧になれます。(http://p.tl/RwLV)
 本田技研の財務諸表はこちらからご覧になれます。(http://p.tl/cj5w)

 会社の血液はキャッシュ(現金)です。キャッシュが亡くなると死んでしまうのです。つまり倒産ということです。赤字でもキャッシュがある限りは会社はつぶれません。いかにキャッシュが大切かがご理解いただけましたでしょうか?











06.数値化とは?

事業計画書は何を基準に変化させたらいいのかわかりますか?
 
 答えは数値です。そしてそれに基づいて、事業計画書を変えていきます。
 
 それでは何を数値化したらいいと思いますか?
 
 答えはすべてです。売上や、支出などの一般的な数値はもちろんのこと、ビジネスではすべてのものを数値化する必要があります。
 
 すべてを数値化するといってもできないものもあります。たとえば顧客満足度などは単純に数値化はできません。
 
 一般に数値化できるデータを定量化、できないデータを定性化といいます。
 
 しかし、定性的なデータである顧客満足度なども1から5までの評価を付けることでたちまち数値化が可能になります。
 
 ビジネスは数字に始まり数字に終わると言っても過言ではありません。
 
 数値化しないかぎり、ビジネスを理解しているとはいえないのです。
 
 なぜなら、数値化することによってのみ、あなたのビジネスを検証することが可能になるからです。

● 数値化事例1
 
 たとえばあるイタリアンレストランがあります。もしこのレストランのオーナーが優秀ならすべてを数値化しているはずです。
 
 今日の売り上げも、昨日の売り上げも、1ヶ月のトータルの売り上げも把握しているはずです。さらに、今日1日の顧客の数、注文されたメニューの種類、年代、性別、すべて数値化されているはずです。
 
 たとえば、平日の昼はOLが多いとか、土日の夜は家族ずれが多いとかわかれば、対策は容易にたてられるはずです。
 
 たとえば、数値化すると金曜の夜だけ極端に売り上げが落ちていたら、たぶん近くの居酒屋が安売りをやっている可能性があることがわかるかもしれません。
 
 要は容易に分析がしやすくなり、具体的な行動がとりやすくなります。

● 数値化事例2
 
 今から8年以上前ですが、私が新聞の販促で使った方法です。この販促方法は1週間の無料のお試し読みをお客様に取ってもらいます。
 
 1週間の間にいろいろなチラシを入れて読者の関心を引き、1週間後にまた訪問して、感想を聞いて、最後に契約をお願いする方法で成果をあげることができました。私は4つの異なる地域でこのやり方でおこないました。
 
 このやり方は最初は契約率が高くて、10%を超えます。その後、半年、1年とたつと、最終的にどこでやっても5%ぐらいに落ち着きます。つまり、100件のお試し読み読者を取ると5件の新規の読者が獲得できます。
 
 今月どうしてもあと10件新規の契約がほしければ200件のお試し読み読者を獲得すればいいのです。これが数値化のわかりやすいところです。もちろん、1ヶ月に200件のお試し読み読者を獲得するためのノウハウは必要です。
 
● 正しく作られた事業計画書

 最後にいっておきたいのは、正しく作られた事業計画書は、従業員にとって、行動指針となります。つまり、事業計画書そのものがリーダーシップの役割を果たしてくれるのです。そこには必ず明文化された文章と明確な数値設定が必要です。

 「経営計画書(事業計画書)には数字が必要です。
 
 今期はいくら利益を出したいのか。5年後はいくら利益を出すのか。経営者は会社の今と将来を数字で表現できなければいけません。
 
 けれど多くの社長がそれこそ99%社長が会見の現状をわかっていません。それゆえ、行き当たりばったりの経営に陥ってしまうのです」(小山昇)






05.借入と出資の違いとは?

会社は赤字でもつぶれることはありません。資金調達ができればいくら赤字が続いても会社は存続できるのです。アマゾン・ドット・コムというネットの大型書店があります。1994年ジェフ・べゾス氏が設立しました。その後2002年までの7年間アマゾン・ドット・コムはずっと赤字でした。しかもその赤字の額は巨大な額でしたので、多くの人はアマゾン・ドット・コムはつぶれると予想していました。実際何度も倒産寸前まで行きました。それでも倒産せずにすんだのはベンチャーキャピタル出身のジェフ・べゾス氏の資金調達能力に追うところが大です。
 
 資金調達には3つあります。株式と社債と借入金です。ほとんどが金融機関からの借入金でまかなわれています。日本ではいまだにお金を投資してもらう出資というのはあまり利用されていません。
 
 出資を考える場合、一般にベンチャーキャピタルといわれる投資会社があります。ベンチャーキャピタルとはキャピタルゲイン(株を売却して得る利益などのこと)を目的として、ベンチャービジネスに投資する会社です。多くは銀行や証券会社の関連会社です。
 
 ベンチャーキャピタルも1つとして同じ会社はないので、その性格をよく見極める必要があります。あなたの会社と合うまたは将来像を共有できるベンチャーキャピタルが望ましいのです。出資を受ける場合に最低限必要なのがやはり事業計画書なのです。この場合でも実際に出資してもらうためには、あなたの熱い想いが一番重要になります。熱い想いがなければ人を納得させることなどできないからです。
 
 もちろん、ベンチャーキャピタルに見せる事業計画書にはちゃんとした売上、利益、費用などの数値データが必要です。しかし、それらの数値は所詮は予測でしかないのです。
 
 株式は公開前まではできるだけ67%と以上を保持します。最低でも50%保持できる計画を立てます。しかし、状況によっては、潔くこの比率を捨てることも必要です。なぜなら、公開後は必ずそういう日がくるからです。例外は提携する企業の場合です。この場合に50%以上の株式を与えてはいけません。与えると子会社にされてしまうからです。





04.売上と利益と費用の計画を立てるとは?

 「どんな計画でも、ないよりはましです。きっちりと文章にまとめられた計画は、必ず実現します」(マイケルE.ガーバー)
 
 ガーバーがいうように、極端な話、どんなにずさんな計画でもないよりは断然ましなのです。第1章でいったようにまずあなたの想いを徹底的に書きます。ここが起業家の精神(マインド)の部分です。このあなたの想いが人を変え、社会を変え、しいては日本と世界を変えていくことをお話ししました。ここが要であることはもちろんなのですが、これだけでビジネス(事業)が運営できるわけではありません。
 
 実際のビジネスを行うためにはビジネススキル(テクニック)が必要なのです。そのビジネススキルで一番大事なのが会計のスキルです。つまり売上と利益と費用の計画が立てられる能力と決算書が読める能力です。
 
 事業計画には必ず数字が必要です。数字はビジネスそのものだからです。数値目標をたてることによってはじめて、到達点がわかります。また検証が可能になります。
 
 売上と利益と費用まずどこからスタートすべきでしょうか?一般的には売上からスタートする場合が多いです。次が利益からスタートすることです。しかし、ここでは費用からスタートすることをお勧めします。なぜなら、売上はあくまでも予想でしかないからです。また利益はその予想売上と費用との引き算から生まれるものだからです。
 
 費用がもっと現実的な数値なのです。
 
 費用には固定費用と変動費用があります。固定費とは売上がゼロでもかかる費用のことです。人件費(正社員の基本給など)、家賃、通勤交通費、光熱費、保険料、減価償却費などです。減価償却費とは、建物や設備などはすぐに消耗するものではなく、使用度や時間の経過とともに減少していくと考え、数年間で費用化していく会計上の処理方法です。変動費とは売上やビジネスの活動量の増加によって増減する費用のことです。原材料費、旅費交通費、運送費、配送費、販売促進費などです。
 
 固定費と変動費を分けるのは経費の見直しをする時にシュミレーションしやすくなるからです。そこで大切な考え方が損益分岐点です。損益分岐点とは売上と費用が等しく、収支がトントンの状態になることをいいます。売上が損益分岐点を上回れば黒字、下回れば赤字になります。会社が固定費を利益を出してはじめて黒字になるのです。
 
 固定費用と変動費用を足したものを総費用といいます。売上高から変動費を引いたものを限界利益といいます。ここでいう限界とは1単位のことです。固定費を回収し利益を生むための原資となるものです。ですから、より正確にいうと先ほどの損益分岐点とは売上と費用が等しく、収支がトントンの状態になることというのは、限界利益と固定費が一致いしているポイントのことです。
 
 売上は商品・サービスの数量掛ける単価になります。先ほどの値決めのところを参考にして商品・サービスの価格を決めましょう。考え方としたは、理想の売上を立てる方法があります。または費用から逆算して、最低限必要な売り上げを立てる方法があります。
 
 巻末の売上、利益、費用予測シートと参考例お手本にして、実際に売上、利益、費用を記入してみましょう。
 
 完璧なものは必要ありません。とりあえず書いてみてください。






03.値決めとは?

「商売というのは、値段を安くすれば誰でも売れる。それでは経営ではない。お客さまが納得し、喜んで買ってくれる最大限の値段。それよりも低かったらいくらでも注文は取れるが、それ以上高ければ注文は逃げるという、このぎりぎりの一点で注文を取るようにしなければならない」(稲盛和夫)
 
 価格設定は会社の命運をかけた非常に大切な問題です。必ず経営者が決めなければいけません。
 
 価格の設定方法を3つ紹介ます。1つ目は競合他社の価格と比較して決めます。

 このやり方だと必ず価格競争に巻き込まれます。目線が顧客ではなく競合他社を見ていることがポイントです。
 
 2つ目はコスト(費用)から利益を計算して価格を決める方法があります。

 この方法もやはり顧客目線ではありません。自社の都合のみを見ているにすぎません。
 
 3つ目は顧客に直接聴く方法があります。この方法が唯一顧客の目線にたって、調査や分析が行われています。やり方はいろいろありますが、あなたの周りの人に直接聞いてみることです。質問としては、
 「あなたの意見では、この商品が「これは安い」と感じはじめる金額はいくらですか?」
 「あなたの意見では、この商品が「購入するには高すぎる」と感じる金額はいくらですか?」などになります。
 さらに聴く人数ですが最低でも10人、できれば、40人以上ほしいところです。
 
 この顧客に直接聞く方法として、アメリカのコンサルタントであるマーティン・シェナルド氏の方法をご紹介します。質問は4つあります。
 質問1「あなたの意見では、この商品が「これは安い」と感じはじめる金額はいくらですか?」
 質問2「あなたの意見では、この商品が「高いが購入する価値がある」と感じる金額はいくらですか?」
 質問3「あなたの意見では、この商品が「購入するには高すぎる」と感じる金額はいくらですか?」
 質問4「あなたの意見では、この商品が「安すぎて」と感じる金額はいくらですか?」このアンケートを40人以上集めて分析します。
 
 詳しくは「一瞬でキャッシュを生む!価格戦略プロジェクト」主藤孝司著、神田昌典監修、ダイヤモンド社をご参照ください。





02.利益と儲けの違いとは?

 儲けとは現金、つまりキャッシュフローのことです。このキャッシュフローを生み出せない企業はつぶれます。
 
 利益とは数字上のものです。現実にあるのは現金(キャッシュフロー)だけです。このため経理上は黒字でも現金がないために倒産する会社が出てくるのです。いわゆる黒字倒産です。会計の利益とキャッシュの利益は全く別のものなのです。
 
 現在の会計制度は期間会計といって、1年とか6ヶ月とか3ヶ月などのように期間を区切って、売上や利益、費用を計算させる仕組みです。この方法は一見合理的にみえますが、多くの危険をはらんでいます。
 
 なぜなら本来ビジネス(事業)とは期間で区切るものでも、区切れるものでもないからです。このような期間会計は簡単に操作ができてしまうからです。
 
 たとえば、飲食店の場合、顧客に出した料理はいつ利益として計算するのか、またいつその料理を作るための材料費や人件費、光熱費を計上するのでしょうか?売上から費用を引いたものが利益ですが、売上と費用の間にはつねにづれがあります。つまり、現在の期間会計では正確な利益は計上できないのです。費用を先送りし、売上を先取りすることは簡単にできます。これらはすべてその会社の主観でできてしまうのです。
 
 会計数値や決算書は絶対的なものではなく、あくまでも要約にすぎません。しかもかなりその会社の主観が入りこめる余地があるのです。会計というシステムは非常に古いシステムであるため、現在の制度には対応できなくなっているのです。      





  
01.ビジネスとお金の関係とは?

「ワールドクラスの企業を作るのであれば、まずお金について理解すべきである。(中略)経営者として私はお金には絶え間ない注意が必要であることを学んだ。毎日いや毎時間注意を配るべきである」(マイケルE.ガーバー)
 
 ビジネスに限らず家計でも究極をいうと会計は、売上と費用からなっています。
 
 売上は家計に直すと収入になります。費用は家計に直すと出費になります。
 
 要するに、「売上から費用を引いたものが利益ですから、売上を最大にして、経費を最小にします。ビジネスとはそのゲームです」京セラの創業者である稲盛和夫氏は創業当初からこの考えのもと会社を経営して、日本を代表する企業を創り上げました。
 
 稲盛氏の経営は根底に理念としての「人間として正しいことを追及していく」がり、その上に先ほどの「会計原則」と「アメーバ経営」と言われる、大きい組織を小さく分割して、各組織が1つの経営主体のように独立して活動する仕組みを創りました。
 まさに、第1章で学んだ経営理念を基盤とした起業家の精神(マインド)がまずあり、その上にマーケティングや財務などの技術(テクニック)があるのです。
 
 稲盛氏は利益を追ってはいけないといっています。あくまでも売上を最大にして、経費を最小にした結果が利益なのです。
 
 ドッラカ―も同じことをいっています。「今日の利益のために明日を犠牲にしてはならない。(中略)利益というものは存在しない。存在するのはコストだけである」