もう卒業してから半年ほどたちますが、ロースクール生活を振り返っていきたいと思います。

私は京大法学部から京大ローに既修で入学しました。

 

 入学前(というか学部時代)には先輩方からローはーはクラス制もあって高校に戻ったみたいで楽しいよ!って聞いていました。ところがどっこい、我々の世代は入学とともにコロナが直撃しました。

 学部卒業式も中止になり、そのあたりから不穏な空気が流れ始めていましたが、まさか授業がなくなるとは思ってもいませんでした。突然1か月の授業延期の通知がなされ、当時は外に出ると死んでしまうかのような世間の空気でしたからできるだけ家にこもって予習にいそしんでいました。この時は人に会えないのがしんどいな、程度で今振り返るとまだましでした。

 

 本当にきつくなったのは授業が始まってからです。各基幹科目でソクラテスが行われ、当てられるてられることにおびえる日々。会ったことのないクラスメートたちの実力もわからず、自分のミスがどんな風に思われているのだろう、と考えてしまう日々でした。それなのに日常生活での会話はスーパーのおばちゃんへの「ありがとうございます」ぐらい。メンタル弱者な私はマジで発狂しそうな時期でした。

 ランダムで当ててくる授業は本当にきつかったです(基本的にみんなzoomの画面はオフでした)。民法なんかは予習を凌駕した質問が来るので、自分の番が終わった後は5分ぐらいパソコンの前で放心状態でした。

でも、直接会えるようになって友達に聞くと、なんだかんだでみんな同じことを思っていたらしいです(笑)

 

 6月ごろにはクラスの子の提案で、自主ゼミを組みたい人同士で組んでしまおうという機運が出来上がり、選択科目が一緒だったメンバー三人で自主ゼミが始まりました。メンバーとしては三人とも出身大学が異なり、私以外の二人は伊藤塾に通っていたということで、いろいろと新鮮な話が聞けました。

この時のメンバーに三人が加わったメンバーで司法試験までこのゼミは続きました。本当にみんなには助けられました。

 

 そんなこんなで迎えた前期期末試験。授業はオンラインからの試験もオンラインでした。まず試験がオンラインって何ぞや?って感じですよね。試験開始時刻になると、ウェブ上に試験問題が掲載され、80分後に写真をPDF化して提出、というものです。

 本来京大ローは110分だったのが80分になり、文献の参照が自由となりました。とはいえ、そんな甘いわけがなく、実際に受けてみると、文献を見ている余裕がないほど時間がかつかつの問題でした。見れるもんなら見てみな?っていう教授陣のにやけ顔が浮かびました。刑法や民事訴訟実務は圧倒的に時間が足らずに、マジで単位を落としたんじゃないかって思って泣きそうになりました。同期たちのいるTwitterも阿鼻叫喚の図でしたのでみんなそうだったんでしょう。

 そして、内容だけでなくオンライン試験では提出にも壁があります。ちゃんとPDF化できるのか、ちゃんと提出の送信ができるのか、できたのか、など悩みの種は尽きません。しかも終わった後に人と話すこともないので精神的にも通常の試験よりきつかったです。

 

 

 後期になると、対面再開かと思いきや、相変わらずのオンライン授業です。世の中でGOTOトラベルとかやってて高齢の方が観光バスで京都に遊びに来てるのにそれを自分の下宿から眺めるのはすごく惨めな気持ちでした。我々は何のために閉じ込められてたんだ。

 でも世間的にも何となく緩和されている空気があったので、このころに自主ゼミのメンバーと初の面会を果たしました。これまで画面上では話していたのに会ってみると少し緊張しました。笑  画面に映る顔しか見てなかったのでこの人こんな体格だったんだ、とか人柄とかちょっと想像と違ったりもするんですよね。

 また、後輩のロー入試の応援に行ったときに、聞き覚えのある声の主がいたので声をかけてみたらクラスメートでした。あまり顔出しがないので顔を見てもわからなかったため、声で気づいたという感じです。コロナ時代ならではの初対面でした。

 

 後期の途中からは自習室が使えるようになりました。家で勉強は苦手なタイプなのですごく便利になりました(それまでは有料自習室とかを使ってた)。何よりソクラテス対策に使える文献を読みに行けるのがでかいです。後期の民訴が非常に重たい&ソクラテスがきついので全力を投じていました(おかげで力はついたと思っています)。なんでロースクール民訴とケースブック民訴の二刀流なんでしょうね。

 

後期の期末試験は前期と同じような感じでオンライン試験です。

マルチタスクが苦手な私は基幹が増えた後期は見事に成績を落としてしまいました。法曹倫理でクラスで数少ないCをとってしまったので、友達から倫理観のないやつ扱いを受ける羽目になりました(もちろんいじりの範囲です)。くそーって思ってとりあえず異議申し立てしてみたらめちゃくちゃ丁寧な解説がが先生から送られてきました。「答案を見る限り法律科目の実力はお持ちだと思います」というフォローまでついていました。その優しさに触れて、手間を増やした申し訳なさでいっぱいになりました。

 

 

思い出せるままにエピソードを連ねてみました。

授業の評価なんかはしっかり書かれているブログがあろうかと思いますのでそちらを参照してください。コロナ時代に何があったかが伝われば幸いです。

 

今日はこんなところで失礼します。