会社員のころ、
毎日あっという間に過ぎていくのが嫌だった。
ああ、もう午前中が終わってしまった。
あと1時間しかない…!
いつも時間を気にしていた。
そうやって毎日が過ぎていくことに、焦りもあった。
5年後、10年後。
いったい何が残るんだろう。
ただ年をとっただけの人生だと
後悔するのではないのか、と。
インコも遊ぶのに忙しいんです…!
会社を辞めて、おどろいたことのひとつが、
24時間の短さだ。
仕事をしていたから、ではなかった。
そもそも地球上では、
あっという間にお昼が来て、日が暮れるのだった。
語学の勉強、
ブログを書くこと、
本を読むこと、
調べもの…
〆切のないTODOリストは、どんどん長くなっていく。
会社員のときは、
少なくとも、時間はお金に形がかわったけれど、
今は本当にただ流れていくだけだ…
だから、
何に時間を使い、どうやって残すのかが、
そこに意識を向けるのがとても大切だと感じる。
ぐるっと回転した一日を
どのように残していくのか。
流ちょうな英会話や
美しい体のライン、
写真のセンスや
気持ちをピタリと表現できる文章力、
そんな憧れの何かに変わるには時間がかかるだろう。
でも、
「○回目」の英会話レッスンのカウント。
運動のあとに、ほんのり感じる疲労感。
カメラにたまっていく写真。
ブログの記事数。
かっこよくはないけれど、
そんな地味なものとしては残していける。
長針が24回まわる間に、
やったことを残しておきたい。
そしてひっそりと自分をほめてあげたい。
それが、充実した日常なんじゃないかな。