小さなことを、こつこつ続けるのが好きだ。

 

 

 

こつこつが得意な訳ではない。

すぐ飽きてしまい、

三日坊主で終わらせてしまうことがほとんどだ。

 

 

 

 

でも、だからこそ、

こつこつと続けられてる何かがあるということが

ありがたく、

こつこつを続けていられる自分が好きなのだ。

 

 

 

 

最近のこつこつは、写真。

これは数日前のチューリップ。

ぽかぽかの日差しをたっぷり浴びています。

 

 

 

 

20年間勤めた会社は外資系。

たいていの人は、

2~3年で、次のキャリアへと旅立っていった。

 

 

 

 

 

「○○に転職したらしいよ」

そんな華やかな立ち振る舞いを横目に、

代り映えのない毎日を続けている自分に

引け目を感じていた。

 

 

 

 

有名経済評論家の

「転職を考えない人は、怠惰」というコメントに

胸を痛めたこともあった。

勇気がないから、怠け者だから、ぼんやりと、

会社に勤め続けているのだろう、と。

 

 

 

 

でも、今は思う。

こつこつ積み重ねていたかったのだ。

 

 

 

 

ささやかな日常を。

少しずつ厚みを増していく、思い出を。

その小さな小さな行為を、愛していたのだ。

 

 

 

 

今日の東京は雨。チューリップも濡れて、しゃっきり。

 

 

 

 

いつも会社のことで無我夢中の20年だったのに、

誇れるようなスキルや能力が残っていない。

それがすごく不思議だった。

 

 

 

 

なにをしていたの?なにを目指していたの?

あんなに一生懸命だったのに!!

 

 

 

 

MBAコースに通うほど

会社員としての「正解」を求めてもがいたけれど、

結局、さまよったまま…

 

 

 

 

会社が大きくなるほど、

外からの優秀な社員が増え、

無能さを恥じ、

つらくなっていった。

 

 

 

 

今は、わかる。

 

 

 

 

私と周囲と温かい気持ちをわかちあいたかったのだ。

温かな日常をこつこつ繰り返したかったのだ。

会社という空間の中でも。

 

 

 

 

もちろん、それは資本主義の会社では

正しくない心持ちだ。

プロは結果に徹するべきだろう。

とくに外資系企業では。

 

 

 

 

努力や根性では、

そのギャップを埋められなかった。

だから、白旗を上げることになったのだ。

 

 

 

 

水分たっぷり含んで、生き生きしていますね。

 

 

 

 

それが、私なのだ。

華麗な変身をとげたい…とも思うけれど、

こころが満たされない場所では、また自分を見失ってしまうだろう。

 

 

 

 

ささやかな温かい思い出を

また、こつこつ積み重ねられるところは、

どこなんだろう。

そんな目線で、次の居場所を探していきたい。