夫婦合わせて韓国生活30年以上
家族全員が永住権ホルダーの

日韓ワッタガッタ生活日記へようこそ!

 

韓国で出会った日本人の夫と、

3歳と1歳の娘の4人家族です。

 

トリリンガル子育て日記と

長女の病気のお話を綴っています。

(若年性特発性関節炎(JIA)、少関節型)

 

海外生活をしている皆さんや、韓国が好きな皆さん、バイリンガル教育をされている皆さん
 

そしてJIAやリウマチと向き合っている方々と情報交換できたら嬉しいです

 

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我が家が帰国を決めた理由 

 

2006年から韓国生活を始めたワタクシ、2022年3月に日本に帰国してまいりました。

 

まだまだ観光気分が抜けず、久々の日本に戸惑うばかりですが、ボチボチと、「そもそもなぜ帰国という選択をしたのか?」というお話を書いていきたいと思います。

 

といっても、韓国に事業者があり永住権があるので、日韓を行き来する暮らしにはなりますが、一旦、生活の基盤を日本に戻すという大きな決断をしました。

 

一番の大きな理由は、仕事上の理由です。

 

長年韓国の会社で勤めていた夫に日本の会社からオファーが来たから。
 

次に、私の事業もこれから数年は日本でのお仕事の分量の方が多くなりそうだったから。
 

そして、二人とも拠点が大阪という幸運に恵まれたから、です。

 

私たち夫婦は駐在員ではないので、任期が終われば帰国、という時間制限はありません。そのため、自分の意思で帰国しない限りは、韓国生活が続いていく、という状況でした。


このような生活環境で、住み慣れた韓国での生活から日本に帰国するというのは、とても悩み深い決断ではありました。

しかし、私たち夫婦が、一旦ここで生活の基盤を日本に戻してみようと決断したのは、ここ数年で韓国生活のデメリットにぶち当たって来たからです。

 

 

外国人家庭がソウルで暮らすデメリット(壱)、物価が高い 

 

物価が高い。特に不動産価格は怖いほど上がり続けている

 

韓国で暮らしていく中で、ここ数年で最も感じるのは、生活コスト(物価)の上昇です。

 

例えば、私が初めて韓国に来た時の、タクシーの初乗りは1900ウォンでした。今は確か3800ウォン。日本よりは安いとはいえ、16年で2倍に値上がり。

 

自販機の一番安いコーヒー(懐かしのミックスコーヒー)なんて5円だったのに、今や50円。なんと10倍に値上がり。

 

それでも、公共交通機関や光熱費はかなり安い方だと思いますが、ソウル市内の物価はもう日本より安いものを探す方が大変なくらいです。

特に、外食すると感じる物価の上昇…。ソウルで生活するコストは年々上がっています。

 

最も顕著なのは不動産価格です。
 

ソウル市内のマンションは平均売買価格は1億1千万円を突破、仁川、京義を含む首都圏でも平均価格が約7千5百万円。

 

東京区部のマンションの平均価格が7千万円後半、首都圏では約6千万円であることも考えても、ソウル市内の不動産価格が如何に高騰しているかがわかります。

 

つまり、ソウル市内のマンションはほぼ全て億ション都心部から少し離れても首都圏は東京23区内のマンションと同じくらい高い、というのですから、もはやこれからの若者は首都圏で持ち家を持つこと自体が難しくなってくる、というわけです。

 

政府は、不動産価格の上昇を抑えるために、2件目からの不動産保持には高額の課税をかけ、さらには、1億円を超える物件の購入に対しては銀行からの融資が受けられなくなりました。

 

つまり、お国は、「ソウルで不動産を買いたいなら現金で買えよ」というわけですよ。

 

1億円超えのマンション、現金でポンと変える個人がどれだけいるのか、と思いきや、結構いるからビックリです。(もちろん、個人名義ではなく法人を隠れ蓑にして買うケースが多いのだとは思いますが。)

コロナ禍で行き場を失った投資資金が不動産市場に集中していることから、ソウル市は今、再開発ラッシュ中。折しも、テナントが抜けやすい状況も相まって、ビルの売買&立て直し工事があちこちで行われています。

 

コロナが落ち着いて、皆さんが数年ぶりに韓国に旅行に来るころには、きっと知らないビルがたくさん立ならんでいて、ビックリすると思います。

 

そんなわけで、韓国の不動産価格は天井知らず、まだまだ上がり続けるでしょう。

 

我が家に家を買うお金なんてないので、賃貸なんですけど、もちろん賃貸も同じく爆値上がり中。

 

 

おまけに、不動産価格が高騰し、不動産売買が活発化していることから、オーナーが契約更新を拒否するケースが多発。

 

この2年間、賃貸市場は慢性的な物件不足に陥っていました。

大家さんから家の契約更新を拒まれ、引っ越ししないといけないのに、①賃貸の相場は爆上がりしている、➁そもそもビィラや小型マンションの建て替えラッシュで賃貸物件自体が少なくなっている、といった理由による引っ越し難民が多発したのです。

 

何を隠そう、我が家も2020年の冬に、住んでいたマンション一棟が丸ごと別のオーナーに売却され、契約更新を拒否されて引っ越す、という、韓国コロナ禍不動産問題あるあるに見舞われた当事者です。

 

こんな家賃の高い都市に住み続けるのは、正直言って大変です無気力 

 

もちろん、じゃあ、何もソウルのど真ん中に住まなくても良いじゃない?という話も出てくるわけですが、これが子供の教育問題と絡んでくると、なかなかひと筋縄では行かなくなってくるのですチーン

 

長くなるので、韓国の教育熱の高さと教育費用のお話はまた明日…

 

完了